ニッピ、2026年3月期2Q決算は減収増益 経常利益は前年同期比37.7%の大幅増
株式会社ニッピは、2026年3月期第2四半期の連結業績(2025年4月1日~2025年9月30日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :240億2000万円(前年同期比 3.9%減)
営業利益 :20億5600万円( 同 24.9%増)
経常利益 :21億4600万円( 同 37.7%増)
中間純利益 :13億5100万円( 同 21.9%増)
同中間連結会計期間は、コラーゲン・ケーシング事業は多品種少量化により生産性が低下し、皮革関連事業は中国を中心とした自動車市場の冷え込みにより販売が振るわず、それぞれ減益となった。
一方で、ゼラチン関連事業、化粧品関連事業、食品その他事業は順調に推移し、減収にはなったものの、利益面では増益だった。
コラーゲン・ケーシング事業の国内販売は、ウィンナーサイズ、着色ケーシングは堅調に推移したものの、フランクサイズが夏場の天候などの影響で苦戦。輸出販売は、北米向けが好調に推移したものの、全体では減収だった。
利益面については、原料費、人件費の上昇と販売品目の多品種少量化で生産効率が低下したことにより減益となった。この結果、事業売上高は46億6800万円(前年同期比0.2%減)、営業利益及びセグメント利益は3億3000万円(同42.8%減)となっている。
ゼラチン関連事業は、惣菜用途は好調だったものの、グミ用、カプセル用は苦戦し減収。ペプタイド販売は、国内の医薬用途、健康食品用途は堅調に推移したものの、海外は価格競争激化により苦戦を強いられ、全体では減収だった。
利益面については、原料価格が安定していたことに加え原料ソース、原料供給国の見直し、生産性の改善などでコストダウンを図り増益。この結果、事業売上高は61億4200万円(同6.7%減)、営業利益は11億6800万円(同92.9%増)、セグメント利益は11億6900万円(同92.4%増)となった。
化粧品関連事業では、化粧品の販売がやや苦戦。健康食品の販売は、物価高騰による消費マインドの低下の影響はあったものの、引き続き「ニッピコラーゲン100」の固定客化が進んだことにより増収となった。
また、広告費の上昇によりコスト増とはなったものの、増益での着地となっている。この結果、同事業の売上高は40億2100万円(同7.4%増)、営業利益及びセグメント利益は5億8200万円(同22.6%増)となっている。
このほか、皮革関連事業、賃貸・不動産事業は減収減益、食品その他事業は減収増益だった。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120251029581032.pdf