株式会社ニッピは、2024年3月期第1四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年6月30日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :120億4300万円(前年同期比 10.5%増)
営業利益 :7億1900万円( 同 40.9%増)
経常利益 :8億3000万円( 同 32.0%増)
四半期純利益 :5億9600万円( 同 40.4%増)
同四半期は、景気の持ち直しにより増収となったセグメントが多かったことに加えて、原材料費、動力費、運賃、輸入為替などのコスト上昇分の一部を価格に転嫁出来たことにより利益率がやや改善した。これにより営業利益、経常利益、四半期純利益はいずれも増益となっている。主なセグメントの業績は以下の通り。
コラーゲン・ケーシング事業は、国内販売は順調に推移。一方で、輸出販売は東南アジア向けが好調に推移したものの、北米向けは価格競争の激化により苦戦した。また、営業利益は生産が順調だったものの、電力コストの上昇及び減収による要因で減益となった。事業売上高は21億7300万円(前年同期比7.9%減)、営業利益は2億2300万円(同16.9%減)となっている。
ゼラチン関連事業のゼラチン販売は、カプセル、食品向けを中心に好調に推移。ペプタイド販売は、輸出向けが価格競争による影響で減少したものの、国内向けではインバウンド需要の回復に伴い、健康食品用途を中心に好調に推移し増収となった。また、輸入為替の影響もあり引き続き原料価格の上昇は続いているが、販売が好調だったことを受けて増益となっている。この結果、事業売上高は35億8500万円(同25.0%増)、営業利益は4億6600万円(同155.7%増)だった。
化粧品関連事業における化粧品の販売は、アフターコロナを背景とした需要の顕在化により売上が増加。健康食品の販売は、リピーターによる「ニッピコラーゲン100」の販売が順調に推移した。しかしながら、さらに新規顧客の獲得を強化する目的で広告宣伝費を集中的に投下したことにより減益となっている。この結果、同事業の売上高は18億2800万円(同15.5%増)、営業利益は、8100万円(同64.1%減)となった。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230725526334.pdf