ニッピ、2023年3Q決算は増収減益 各種コストの上昇が大きく影響

株式会社ニッピは、2023年3月期第3四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)を発表した。
 
【連結経営成績】
売上高    :338億5000万円(前年同期比 15.7%増)
営業利益   :10億7000万円( 同 23.9%減)
経常利益   :12億500万円( 同 13.1%減)
四半期純利益 :8億100万円( 同 8.1%減)
 
第3四半期は緩やかな景気回復のもと、各報告セグメントでほぼ増収となった。一方で原材料費、動力費などの価格高騰で製造コストや仕入コストが上昇し、広告費や運賃などの販売コストも値上がりするなど、上昇した全てのコストを売価に転嫁しきれない状態となり、営業利益、経常利益、四半期純利益は減益となっている。
 
主要なセグメントの成績を見ると、コラーゲン・ケーシング事業は、国内販売は順調に推移し、輸出販売も北米を中心に好調に推移した一方で、海外を中心に価格改定を実施したものの、原材料及びエネルギー価格の大幅な値上がりにより生産コストが上昇し、減益となった。事業売上高は73億9600万円(前年同四半期比14.7%増)、営業利益は3億5000万円(同64.0%減)となっている。
 
ゼラチン関連事業では、ゼラチン販売はカプセル用を中心に好調に推移。ペプタイド販売は、健康食品市場の世界的な伸張を背景に国内外ともに順調に推移した一方で、原料価格は輸入為替の影響もあり上昇し続け、販売価格の調整を実施しているもののコストアップを吸収できるまでに至っておらず、利益面では微増だった。この結果、事業売上高は88億9500万円(同16.2%増)、営業利益は4億4300万円(同4.4%増)となっている。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230130596075.pdf