ニッピ、2023年3月期通期決算を発表 売上は好調もコスト上昇の影響で営業・経常利益が減益

株式会社ニッピは、2023年3月期通期の連結業績(2022年4月1日~2023年3月31日)を発表した。
 
【連結経営成績】
売上高   :448億1100万円(前年同期比 13.9%増)
営業利益  :14億7100万円( 同 16.3%減)
経常利益  :15億5300万円( 同 12.6%減)
当期純利益 :11億6900万円( 同 2.2%増)
 
2023年3月期は、緩やかな回復基調のもと各セグメントの売上高は伸長したものの、原材料費や動力費などの価格高騰の影響を受けて営業利益、経常利益は減益となった。

コラーゲン・ケーシング事業では、国内販売は順調に推移し、輸出販売も北米を中心に好調に推移した。一方で、海外を中心に価格改定を実施したものの、原材料及びエネルギー価格の大幅な値上がりにより生産コストが上昇した影響を受けて減益となった。事業売上高は93億3400万円(前期比5.1%増)、営業利益は3億7900万円(同70.4%減)となっている。
 
化粧品関連事業の化粧品部門は、コロナ禍が長引いたことにより新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要が鈍化。スキンケア通信販売市場での競争激化の影響もあり、厳しい状況で推移した。健康食品部門は、国内の健康食品市場全体の鈍化がみられたものの、主力の「ニッピコラーゲン100」は健康志向の高まりを背景に好調に推移した。この結果、同事業の売上高は65億4400万円(同8.8%増)、営業利益は、8億7200万円(同20.4%増)となっている。
 
〈今後の見通し〉
2024年3月期の連結業績は、売上高470億円、営業利益16億円、経常利益15億円、当期純利益10億円を見込んでいる。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230427554484.pdf