電通、第69回「広告電通賞」発表 大塚製薬が初受賞

第69回「広告電通賞」(※)の入賞作品が決まり、総合広告電通賞には大塚製薬株式会社が選ばれた。大塚製薬株式会社は、初めての受賞。

今回からコミュニケーション手段の多様化を反映するため、各種目を「メディア広告のクリエーティブ」と「ソリューションのためのプランニング」に大別するとともに種目名を変更。「新聞広告」「雑誌広告」「ラジオ広告」「テレビ広告」「OOHメディア広告(旧アウトドア広告)」「デジタルメディア広告(旧デジタル広告)」に、ソリューションのためのプランニングを評価する「アクティベーション・プランニング(旧プロモーション広告)」と「イノベーティブ・アプローチ(旧インテグレーテッド・キャンペーン)」を加え、全8種目となった。

今回選考の対象となった広告作品は、2015年4月1日から2016年3月31日までに実施されたもので、選考委員会にかけられた作品点数は1,505点、最終選考に残った作品は390点。
本年5月20日~26日に東京で開かれた最終選考会において、予選通過作品の中から入賞作品が選出された後、5月27日の最終選考委員総会に諮られ、各賞64点が決定した。
 
総合広告電通賞に決定した大塚製薬株式会社は、「テレビ」で広告電通賞と最優秀賞、「OOHメディア」で最優秀賞を獲得するなど、広告活動全般にわたる優れた成果が評価された。
上記以外の種目の広告電通賞は、「新聞広告電通賞」は石屋製菓株式会社、「雑誌広告電通賞」はキヤノンマーケティングジャパン株式会社、「ラジオ広告電通賞」は第一三共ヘルスケア株式会社、「OOHメディア広告電通賞」はパナソニック株式会社、「デジタルメディア広告電通賞」は宮崎県小林市、「アクティベ―ション・プランニング電通賞」は松本りんご協会、「イノベーティブ・アプローチ電通賞」は六本木商店街振興組合、がそれぞれ獲得。また、広く世間の注目を集め話題となった広告作品・ソリューションを制作した広告主に贈る「広告電通賞特別賞」には、KDDI株式会社が選ばれた。
 
贈賞式は、7月1日に東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールで行われる。また、入賞作品は、東京・汐留の「アド・ミュージアム東京」において11月1日~11月26日に展示される。

※広告電通賞は、1947年(昭和22年)12月の創設以来、広告活動の進歩向上に寄与するため、毎年1回、その年度中に実施された広告作品に関して優秀な広告企画および広告技術を示した広告主を表彰するもの。日本における唯一の年間総合広告賞として高く評価されており、「広告電通賞の歴史は日本戦後の広告クリエーティブの歴史」といわれている。選考は全国的に組織された独立の機関「広告電通賞審議会」(会長・今井敬氏)に参加する497人の選考委員が行う。選考委員会は各地区とも、広告主、媒体社、制作者、学識経験者、文化人を中心に構成されている。