博報堂と東京都市大学岡部研究室 『創造的生活者と市場経済』をテーマに共同研究を実施

株式会社博報堂と東京都市大学岡部研究室らの研究プロジェクト「FABエコノミープロジェクト」が、『創造的生活者と市場経済』をテーマに共同研究を行った。

同調査は「パーソナル・ファブリケーション」ムーブメントをけん引する「創造的生活者」がどのような価値観に基づき、どのような行動をしているのか、インタビューリサーチを行っている。近年、3Dプリンターなど個人のアイデアをものづくりに昇華させる技術の浸透により、生活者自身がものづくりを推し進める「パーソナル・ファブリケーション」の概念が注目されている。
これらは生活者に技術的な利便性をもたらすだけではなく、生活者のライフスタイルや、ビジネスにおけるプロトタイピング志向、ものづくりと流通/消費の関係など、生活者の未来に多様な影響をもたらす可能性を秘めており、調査では「創造的生活者」の姿を通じて「パーソナル・ファブリケーション」が将来的にどのような社会的・経済的インパクトをもたらすかをまとめている。

博報堂はこれまで社内組織「生活者主導ものづくりラボ」において当領域に関する調査や、ラピッド・プロトタイピング※の概念を実現する「プロトタイピングラボ」などの活動を2012年より行っており、今後も当領域における活動を一層、強化していく。

※【ラピッドプロトタイピング】精度にこだわらずに短期間でプロトタイプを作るプロトタイプ手法のこと。アイデアをスピーディーに形にすることで、早い段階で問題点を発見し改善・進化させていく「実験体質」のプロセスを指す。(Low fidelity,Early failure)