電通、ロシアのデジタル・エージェンシーを100%買収予定

株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、傘下の Aegis Media Russia & CIS(イージス・メディア・ロシア & CIS)を通じて、ロシアの Traffic Agency LLC(以下 トラフィック社)の株式 100%を同社株主から取得することで合意したと発表した。
買収手続き完了のためには、ロシア独禁法当局の承認が必要で、およそ 1 カ月程度を要するという。

トラフィック社は、デジタルメディア戦略、メディアプラニングおよび広告枠の買付、広告制作、調査・分析、ソーシャルメディア・マーケティングなどデジタル領域全般のコミュニケーションを統合したサービスに強みを持つデジタル・エージェンシー。

同社グループはこれまでロシアにおけるデジタル領域のサービスを、主にグローバルネットワーク・ブランドのひとつである Isobar(アイソバー)※ 傘下の AdWatch Isobar(アドウォッチ・アイソバー)で行っていたが、トラフィック社の買収により第 2 のデジタル・エージェンシー系列が誕生することになる。
なお、買収完了後は社名を Traffic Isobar(トラフィック・アイソバー)へと改名する予定。同社グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーである Carat(カラ)が本年 9 月に発表したロシアの広告費は、対前年比で、2012 年は 12.9%増加し、2013 年、2014年もそれぞれ 11.2%、11.0%と二桁成長が続くと予測しており、上記 2 つのデジタル・エージェンシーを含む当社グループの、同国デジタル広告市場におけるシェアは 30%程度となり、業界最大規模のネットワークとなる。

【トラフィック社の概要】
会社名   : トラフィック社(英文社名:Traffic Agency LLC)
本社所在地 : ロシア・サンクトペテルブルク市 ※モスクワに支社を置く
設立    : 2011 年 12 月
資本金   : 10,000 ロシアルーブル
株主構成  : イージス・メディア・ロシア & CIS 100%(株式取得後)
売上総利益 : 206,439,000 ロシアルーブル(約 6.3 億円)(2012 年 12 月期)
代表者  : Alexey Kupriyanov(社長)
従業員数 : 180 名
事業内容 : デジタル領域全般のコミュニケーション・サービス