電通「育G(イクジイ)調査」結果 祖父は孫育てに時間とお金を惜しまず

株式会社電通は7月31日、孫の育児に関心をもち、孫と過ごすことを楽しんでいる男性が増えていることに着目し、「育G(イクジイ)調査」を実施した。電通では、孫育てを楽しみながら活動を広げていくアクティブなシニア男性を「育G(イクジイ)」と名付け、彼らの活動を応援している「育Gプロジェクト」を展開している。

同調査は、電通「育Gプロジェクト」が、祖父の孫との関わり方や消費実態などを把握するために行ったもの。実施期間は5月31日~6月3日で、小学生以下の孫がおり、孫と年に3回以上会っている(同居を含む)50歳以上の男性800名から回答を得た。
まず、50代、60代の若い祖父の呼称としてもっとも多いのは「じいじ」。2位の「おじいちゃん」(23.1%)を大きく上回った。
また、ほとんど(93.1%)の祖父が孫と過ごすことを楽しんでおり、全体の約7割が「月1回以上」孫に会っていた。孫のこともよく知っており、「孫の誕生日」(93.1%)は当然のこと、「孫が通う幼稚園・保育園・小学校の名前や場所」(63.4%)、「孫が好きな食べ物」(56.4%)、「孫が好きなキャラクター」(54.1%)も過半数が知っていた。

孫と過ごすことは「自分の楽しみ」がトップで、「祖父としての義務」や「娘や息子の育児支援」を大きく上回っている。週1回以上会う孫は「息子の子」が22.8%であるのに対して、「娘の子」は43.5%。 孫との時間を楽しみたい「じいじ」と、育児サポートを求める娘の間に、新たな相互関係が生まれていることが伺えた。

そして、孫にかける年間支出額は平均約11万円。孫1人あたり55,000円。ただし、孫が1人だけの場合は88,522円であるのに対して、孫2人の場合は総額93,734円、3人の場合は総額128,964円となり、孫1人の場合の1人当たりの金額は圧倒的に高い。「孫消費」意欲は高く、「じいじ」の家にも孫関連グッズが点在している実状も判明した。
なお「育ジイ」の認知率は49.4%で、自分を「育ジイ」だと思う人は5人に1人(20.3%)。とくに、身の回りの世話から行事参加まで、孫育てをとことん楽しむ「スーパー育G」は全体の2.1%だった。