あじかん、2024年3月期3Q決算は主力の業務用食品等事業の好調もあり増収増益、通販などのヘルスフードセグメントは減収減益

株式会社あじかんは、2024年3月期第3四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年12月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高    :376億9900万円(前年同期比 6.2%増)
営業利益   :13億1700万円( 同 230.3%増)
経常利益   :16億5700万円( 同 138.4%増)
四半期純利益 :11億1400万円( 同 148.8%増)
 
主力の業務用食品等セグメントの業績は、外部顧客への売上高が348億5700万円(前年同期比7.3%増)、セグメント利益が23億2600万円(同115.3%増)だった。
 
ヘルスフードセグメントでは、販売面は通信販売において、衛星放送を中心としたテレビCMなどの広告宣伝効率が低下したことや、物価上昇による嗜好品の買い控えなど外部要因も加わり、売上高が前年同期を下回った。

ドラッグストアなどでの市販品については、機能性表示食品「焙煎ごぼう茶キレイブレンド」、「焙煎ごぼうサプリ エラスチン+」など新製品の投入効果はみられたものの、健康茶市場の需要に一服感がみられたこともあり、こちらも前年同期を下回る売上高となった。

なお、通信販売の顧客満足度向上を目的として、2023年9月に福岡市にカスタマーセンターを増設した。同セグメントの開発面では、焙煎ごぼうを主原料としたチョコレート風の食品素材(メルバード)を開発し、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」において2023年11月より先行販売を実施。販売期間は2024年1月までとなっているが、同四半期末時点で目標額を大幅に達成するなど、大きな反響を得た。

このほか生産面では、主要原材料であるごぼうが高値で推移したことや、エネルギーコストの高騰などにより、固定費が上昇したものの、生産高が減少したことに伴い、製造原価は減少した。

販売費は、減収に伴う変動費の減少はあったものの、広告宣伝効率の改善に向けて地上波のテレビCMやECモールへ積極的な広告宣伝活動を行ったことや、カスタマーセンターの増設に伴う諸経費の増加などもあり、前年同期比で増加した。これらの結果、同セグメントの外部顧客への売上高は24億8000万円(同5.4%減)、セグメント利益は2億9700万円(同43.5%減)となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240201523818.pdf