スクロール、2024年3月期3Q決算は減収減益 eコマース事業が苦戦

株式会社スクロールは、2024年3月期第3四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年12月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高    :608億円(前年同期比 1.6%減)
営業利益   :49億3400万円( 同 5.5%減)
経常利益   :50億9400万円( 同 1.8%減)
四半期純利益 :34億5900万円( 同 2.8%減)
 
ソリューション事業の物流代行においては、全国通販3PL戦略を掲げ、新規顧客の獲得に向けた営業活動や新サービスメニューの開発、物流センターの効率改善等に取り組んだ。また、決済代行においては新規クライアントの稼働に伴い取扱高が堅調に推移し、マーケティングサポートもアフィリエイトサービスの取扱ジャンルの拡充などにより好調に推移した。

これらの結果、同事業の売上高は182億5300万円(前年同期比15.9%増)、セグメント利益は8億2500万円(同53.9%増)となっている。
 
通販事業においては、原材料や資源価格の高騰、円安が続く厳しいコスト環境のなか、販売価格のコントロールに取り組んだことに加え、商品供給率の改善により、受注が落ち込むなかでも前年同期を上回る売上総利益を確保。このほか、カタログ用紙使用量削減に向けた取組みによる販促費の上昇抑制や物流効率の改善など、事業効率の最大化に努めたものの、販売費及び一般管理費は前年同期比で増加した。

これらの結果、同事業の売上高は306億2700万円(同2.5%減)、セグメント利益は47億400万円(同1.8%減)だった。
 
eコマース事業は、外出機会の増加に伴う消費者の購買行動の変化により、厳しい経営環境となっている。アウトドア・キャンプ用品において、市場が縮小し需給バランスが悪化したことの影響により販売が不調となったほか、ブランド商材においても実店舗や公式店舗を含めた市場競争が激化したことにより受注数が落ち込むなど、苦戦。

結果的に、同事業の売上高は122億9300万円(同19.8%減)、セグメント損失は5億1000万円(前年同期は1億7300万円のセグメント損失)となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240130522263.pdf