スクロール、2024年3月期2Q決算は前年同期比2.3%の減収 eコマース事業が苦戦

株式会社スクロールは、2024年3月期第2四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年9月30日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高    :400億1600万円(前年同期比 2.3%減)
営業利益   :33億7400万円( 同 3.5%減)
経常利益   :34億3800万円( 同 1.9%増)
四半期純利益 :23億4600万円( 同 0.6%増)
 
ソリューション事業の物流代行においては、全国通販3PL戦略を掲げ、新規顧客の獲得に向けた営業活動やや新サービスメニューの開発、物流センターの効率改善等に取り組んだ。また、決済代行においては新規クライアントの稼働に伴い取扱高が堅調に推移し、マーケティングサポートもアフィリエイトサービスの取扱ジャンルの拡充などにより好調に推移した。これらの結果、同事業の売上高は114億9100万円(前年同期比13.8%増)、セグメント利益は4億円(同74.2%増)となっている。
 
通販事業においては、原材料や資源価格の高騰、円安が続く厳しいコスト環境のなか、販売価格のコントロールに取り組んだことに加え、商品供給率の改善により、受注が落ち込むなかでも前年同期を上回る売上総利益を確保した。このほか、カタログ用紙使用量削減に向けた取組みによる販促費の上昇抑制や物流効率の改善など、事業効率の最大化に努めた結果、同事業の売上高は205億6600万円(同3.3%減)、セグメント利益は33億3600万円(同0.1%減)となった。
 
eコマース事業は、外出機会の増加に伴う消費者の購買行動の変化により、厳しい経営環境となった。アウトドア・キャンプ用品は、需要が落ち着いたことや業種業態を越えた競争が激化したことの影響により販売が不調。ブランド商材や生活雑貨においても受注数が落ち込み、結果的に売上高は82億1400万円(同19.2%減)、セグメント損失は3億3400万円(前年同期は2億3500万円のセグメント損失)だった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120231026572381.pdf