スクロール、2025年3月期決算は増収増益 経常利益は前期比16.6%増
株式会社スクロールは、2025年3月期通期の連結業績(2024年4月1日~2025年3月31日)を発表した。
【連結経営成績】
売上高 :840億3000万円(前期比 5.3%増)
営業利益 :60億5200万円( 同 13.9%増)
経常利益 :64億2400万円( 同 16.6%増)
当期純利益:42億6700万円( 同 16.9%増)
ソリューション事業の物流代行においては、BtoB物流や食品ECなどの新しい市場の開拓を含め、新規顧客の獲得に向けた営業活動や、物流センターの効率改善等に努めた。決済代行においては、役務提供企業への営業拡大により、取扱高は堅調に推移しているものの、個別債権の不払率が悪化したことに伴い引当金の負担が増加した。この結果、同事業の売上高は312億2300万円(前年同期比24.9%増)、セグメント利益は8億8900万円(同26.7%減)となっている。
通販事業においては、夏・盛夏物商品の受注は堅調に推移したものの、冬物・春物商品の受注が苦戦したことにより、通期では前年同期並みの売上高だった。また、円安等により仕入価格が上昇するなか、販促費をはじめとする各種コストの削減・抑制に取り組むことで利益の最適化に努めた。この結果、同事業の売上高は389億9300万円(同0.4%減)、セグメント利益は52億円(同3.1%減)となった。
eコマース事業は、事業効率化を目的とした事業再編に伴う不採算商材からの撤退や規模縮小により、売上高が大幅に減少。また、再編により運営費用を圧縮したことに加えて、販促費等のコスト削減に取り組むなど、収支バランスの正常化に努めた。この結果、同事業の売上高は152億8100万円(同12.7%減)、セグメント利益は1億6300万円(前年同期は11億8400万円のセグメント損失)となった。
〈今後の見通し〉
翌連結会計年度の連結業績見通しについては、売上高850億円、営業利益58億円、経常利益60億円、当期純利益40億円としている。なお、ソリューション事業強化のため、同社の連結子会社である株式会社スクロール360は、2025年4月1日付でAmazon専門のコンサルティング及びEC運用代行サービスを提供するZonExpert株式会社の全株式を取得している。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250502530542.pdf