丸和運輸機関、2022年3月期の通期決算は増収増益 EC・常温物流が好調

株式会社丸和運輸機関は、2022年3月期(2021年4月1日~2022年3月31日)の業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高 :1330億円(前年同期比 18.6%増)
営業利益 :86億4900万円( 同 7.8%増)
経常利益 :91億3900万円( 同 10.6%増)
当期純利益:61億2500万円( 同 10.6%増)

主力の物流事業においては、日用雑貨を中心とするEC・常温物流での「ECラストワンマイル当日お届けサービス」の拡大に加え、新規取引先に対する物流サービスの提供が業績に大きく寄与。売上高は672億9700万円(前年同期比46.1%増)となった。また、低温食品を中心とした食品物流は物流センターの一部閉鎖や前年の巣ごもり需要の反動が影響し、前年同期に比べて0.8%の減収。医薬・医療物流は、物量の増加が業績に寄与し前年同期比0.1%の増収となった。
今後の見通しとして、エネルギー価格・原材料価格の高騰によるインフレの長期化が懸念される一方、エッセンシャルビジネスとしての物流需要はますます増加すると予想。コアとなる物流事業における物量の増大への対応、深刻化する人材及び稼働車両不足への対応を進め、事業拡大を支えるための人材の確保・育成、DXの推進・適用による生産性向上に注力していきたいとしている。2023年3月期連結業績は、売上高1715億円(前年同期比28.9%増)、営業利益111億3000万円(同28.7%増)、経常利益115億2200万円(同26.1%増)、当期純利益73億8000万円(同20.5%増)を見込んでいる。