ベースフード、2024年2月期決算を発表 商品自主回収の影響から回復基調で赤字幅縮小

ベースフード株式会社は、2024年2月期通期の業績(2023年3月1日~2024年2月29日)を発表した。
 
【経営成績】
売上高   :148億7400万円(前期比 50.9%増)
営業利益  :マイナス9億200万円(前期 マイナス9億7000万円)
経常利益  :マイナス8億9100万円( 同 マイナス9億9500万円)
当期純利益 :マイナス8億5600万円( 同 マイナス10億800万円)
 
自社ECにおいては、新商品及び商品リニューアルのプロモーション活動を積極的に行った結果、サブスクリプション会員数が伸長し、20.6万人(前事業年度末は16.3万人)となった。また、2023年10月の自主回収発表直後に悪化した解約率も回復基調となっている。この結果、自社ECの売上高は90億8120万円だった。
 
卸販売においては、特にコンビニエンスストアとドラッグストアの実店舗での展開が順調に推移した結果、展開実店舗数は51091店舗(前事業年度末は34795店舗)へと拡大。一方、全国展開の結果、相対的に店舗当たり売上高の低い地方店舗数が前事業年度より増えていることや、自主回収発表以降の一部の店舗での買い控えや受注減により、店舗当たりの売上高は軟調に推移した。卸販売の売上高は45億9000万円となっている。
 
他社ECにおいては、自主回収により一時的な在庫不足が懸念された商品を他の販売チャネルに優先して回したことにより、一部商品の販売数量を意図的に抑制したほか、同様の理由により下半期に予定していた大型商戦への参加を見送った。この結果、他社ECの売上高は10億6797万円だった。
海外展開においては、前事業年度から販売を開始している香港に加え、2023年5月には中国、2024年1月には台湾及びシンガポールにも新たに進出した。香港では、前事業年度から強化していた越境ECプラットフォームでのプロモーションに加え、2023年10月に公式ECサイトを開設し、サブスクリプション販売を開始。この結果、海外での売上高は前事業年度比で約13.5倍に伸長し、1億3486万円となった。
 
〈今後の見通し〉
2025年2月期の売上高は190億6600万円(前期比28.2%増)、営業利益は1億6600万円(前事業年度は営業損失9億200万円)を見込んでいる。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240412569912.pdf