ニッピ、2023年3月期1Q決算は増収もコスト上昇が響き営業・経常利益は減少

株式会社ニッピは、2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)を発表した。

【連結経営成績】
売上高    :109億200万円(前年同期比 11.8%増)
営業利益   :5億1000万円( 同 24.7%減)
経常利益   :6億2800万円( 同 6.2%減)
四半期純利益 :4億2500万円( 同 4.3%増)

皮革関連事業は採算面で苦戦が続いているものの、緩やかな景気回復のもと、各報告セグメントでほぼ増収となった。一方で原材料費、動力費などの価格高騰で製造原価が上昇したほか、広告費や運賃など販売費の増加により営業利益は減益となった。

主要なセグメントの成績を見ると、コラーゲン・ケーシング事業は、国内販売は堅調に推移し、輸出販売においてもコンテナ不足などの影響は残るものの、順調に伸張。しかしながら原材料、エネルギー価格の急激かつ大幅な上昇の影響により製造コストが上昇し、減益となった。事業売上高は23億6100万円(前年同期比14.4%増)、営業利益は2億6900万円(同41.0%減)だった。
ゼラチン関連事業では、ゼラチン販売はカプセル、グミ、惣菜用途などが好調に推移し、ペプタイド販売は国内外市場ともに健康志向を背景に堅調に推移した。事業売上高は28億6700万円(同14.7%増)となり、営業利益は1億8200万円(同75.8%増)となってい