博報堂生活総合研究所、2025年の「街の未来シナリオ」発表

博報堂生活総合研究所は1月27日・28日、研究発表会『みらい博 あしたのまちの100の風景』を開催した。
いままで毎年年初に行っていた研究発表会を、本年度から『みらい博』も刷新。“少し先の日本の未来像をさまざまな角度から描き出す「未来のくらし」の博覧会”というコンセプトとなった。
第一弾の発表会では、10年後の2025年を見据えた「街の未来の4つのシナリオ」として、生活空間と人間関係の変化から、誰もが助け合える「鍵のないまち」、何事にも縛られない「住所のないまち」、誰とでもつながれる「壁のないまち」、好きなようにこだわれる「窓のないまち」というシナリオを作り上げた。

 

 

【誰もが助けあえる鍵のないまち】

お風呂やキッチンなど家にあった機能は家の外で共有 人びとは「助けあい」を通じてつながる 

このまちでは、あらゆる場所は 誰もが気軽に行き来しやすい公共空間となっています。そのため、このまちから鍵はなくなりました。家事や育児、介護なども住民みんなで協力しあえるようになっています。実利をベースとした助けあいから生まれる絆がこのまちで暮らす人たちの幸せにつながっています。

 

【何事にも縛られない住所のないまち】

あらゆる機能がサービスとして街なかに点在 人びとは常に移動しながら自由に各所を使いこなす

各所の機能は自分や家族だけで利用できるので、他人とのやりとりや気がねは不要。その時々の状況や気分で自由に生活スタイルを選べます。いわば、自前で持たないメリットを「移動」で最大化する暮らし。サービスには企業や自治体などが介在しているので高品質で新しい設備を使える点も魅力です。

 

【誰とでもつながれる壁のないまち】

生活に必要なあらゆる機能が家の中に集約 家にいながら世界中の人とつながる

生活に必要なあらゆる機能が家の中に集約しています。人々は、家の外にでる必要がほとんどないので、家の外観に気を使う人は少なく、自然に生える緑に覆われた家も目立ちます。また、物理的な距離に縛られず、家にいながらにして人びととネット上のホログラムなどを介して交流。世界中の人と楽しみを共有したり、助けあったりしながら暮らしています。

 

【好きなようにこだわれる窓のないまち】

生活のほとんどは家の中で完結 お互いに干渉せず、自分にぴったりで暮らす

ドローンが必要なものを家に届けてくれるので、移動する必要はなくなりました。自分ぴったりにカスタマイズされたものが、家に揃っているので誰もが明るく豊かに自分の世界に引きこもれます。全面スクリーンの家の壁では、世界の景色を映し出すことができます。家にいながら旅をしたり、景色のいい場所でくつろげるので、まちから窓はなくなりました。