大日本印刷、中国で事業展開する企業向けにテストマーケティングの支援サービスを開始

大日本印刷株式会社は、中国での事業展開を検討している日本企業を対象に、インターネットを通じた中国での自社商品のサンプル配布やアンケート調査、市場分析などを行うテストマーケティング支援サービスを1月7日に開始した。

中国で商品販売などの新規事業を行う際、テストマーケティングとして、インターネットで応募した現地の生活者に商品サンプルなどを配布し、その商品や企業イメージなどへの反応や評価を集めたいというニーズがある。しかし、中国でこうしたサービスを行っている企業は少なく、また、中国で企業や個人がIPアドレスを取得するには、営利・非営利目的に関わらずICP(Internet Contents Provider)ライセンス※を取得する必要があるため、容易にリサーチ活動などを行うことができない。
今回そうした状況のなかDNPは、中国でECサイトなどを展開している恒川システム株式会社(本社:上海 社長:上川著芳 資本金:1,400万円)と共同で、日本企業に向けて、中国におけるテストマーケティング支援サービスを開始する。

商品サンプルのモニターとして中国の生活者をインターネットで募集し、サンプルを配布して、その評価などをインターネットで収集することにより、中国での事業展開の可能性を判断するうえで有益なマーケティングリサーチ情報を提供する。

DNPは、中国の生活者への商品サンプル提供に関連して、ウェブサイトでの告知やモニターの募集、応募受付時のアンケート項目の設定、評価や回答内容の分析などを行う。
日本企業向けの窓口はDNPが担当し、中国でのサイト運営や商品サンプルの配布などを恒川システムが行う。

DNPは、国内の通販事業者や食品メーカーなど、中国での事業展開を検討している企業に当サービスを提供し、2015年度で1億円の売上を目指す。また、テストマーケティングに基づく詳細なマーケティングリサーチの実施や中国のインターネットショッピングモールへの出店、企業独自のECサイト構築などの支援サービスも行う計画。