地域新聞社、3ヵ年中期経営計画を発表 IT投資・編集機能強化へ

株式会社地域新聞社は、中期経営計画(平成26年8月期~平成28年8月期)を発表した。
今後3年間の具体的な中期経営戦略概要として、次の5つを掲げている。

①編集機能の強化(地域情報の収集を強化し、付加価値を生み出す媒体へ進化発展)
②人材育成(人間力向上により、総合提案営業による優位差別化)
③ブランディング(「ちいきイキイキ」をキャッチフレーズにブランドイメージ統一)
④コスト適正化(経費の可視化と構造改革による利益最大化)
⑤戦略的投資(エリア拡大、IT 投資、提携・再編による競争力強化)

平成26年8月期(第30期)においては、時代に適した商品(媒体)の品揃えを強化し、広告主様及び読者の満足度の向上に努めていく。具体的には、創業から29年間発行し続けている「ちいき新聞」を、より地域に密着し地域の声を吸い上げる媒体へと変化させていくことで、読者に喜ばれ、毎週楽しみにしていただける紙面内容に進化発展させていく。そのために、編集スタッフの増強を行い、各営業拠点に配置することにより、地域情報の収集力の強化を図っていく。次に引き合いが増加している折込チラシ配布事業は、地図情報システムをフル活用することにより、顧客ターゲットを明確にし、効率的かつ広告効果の最大化を図っていく。そして、保管性に優れ、コンセプトを打ち出しやすいフリーマガジンを継続して発行することにより、広告主様及び読者層の拡大を図っていく。また、インターネット広告事業では、地域情報コミュニティサイト(「チイコミ」)を、「ちいき新聞」紙面と連携させること
により、サイトを活性化し、会員数及び閲覧数の増加を行い、かつ付加価値の高い広告を提供することにより、顧客満足度を高め、売上高の拡大を図っていく。
平成27年8月期(第31期)においては、「ちいき新聞」をインフラとして、それぞれの商品(媒体)を単品として販売するのではなく、それぞれの良いところをつなぎ合わせ、相互連携することにより、当社媒体の総合力を向上し、地域情報発信企業としての付加価値アップを図り、他社との優位差別化を確立していく。また、人財育成も強化し、「ちいき新聞」に広告を掲載してください、というだけの「御用聞き型」の営業スタイルだけでなく広告主の悩みをヒアリングし、解決するという「提案・納得型」の営業スタイルへと成長・進化させていく。
平成28年8月期(第32期)においては、3カ年の集大成として、紙とWeb の当社商品(媒体)のブランド価値を確立することに加え、人間力・営業力の強化と一体化することで他社との優位差別化を図り、エリア及び販路の拡大をスピードアップしていく。
これらの施策の結果として、平成28年8月期を最終年度とする中期経営計画では、売上高30億円を確保し、その時点で営業利益率10%達成を目指す。