地域新聞社、2020年8月期決算は売上2割減で大幅赤字を計上 コロナにより広告販売が伸び悩み

株式会社地域新聞社は、2020年8月期(2019年9月1日~2020年8月31日)の業績を発表した。

【連結経営成績】
売上高   :32億5800万円(前年比 18.4%減)
営業利益  :マイナス2億9200万円(前年 2200万円)
経常利益  :マイナス2億8100万円( 同 4500万円)
当期純利益 :マイナス3億3200万円( 同 2200万円)

基盤事業である新聞等発行事業は、2020年8月末現在で、1都4県69エリアで69版を発行、週間の発行部数は約290万部となっている。一方、繁忙期である10月~11月にかけて台風被害および消費税増税により需要が減少、同じく繁忙期である今年3月~4月にかけては、新型コロナウイルスの感染拡大防止による店舗の営業自粛の影響を大きく受け、広告の販売が伸び悩んだ。ショッパー社の施策については、読者向けに特化したサイト「ショッパー電子版」との連動を積極的に推進したが、埼玉エリアについては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響があり収益改善が困難であると判断し、発行を8月末で休刊し、町田・相模原、八王子エリアへ経営資源を集中することとした。
一方、折込チラシ配布事業については、それぞれの地域にカスタマイズされた独自の地図情報システム(GIS)を活用することにより、効率的かつ広告効果の最大化を図るサービスを実現できているという。
これらの結果、売上高は前期比で18.4%減と大きく低下し、これを受け大幅な営業損失・経常損失・親会社株主に帰属する当期純損失を計上することとなった。