パス、2026年3月期1Q決算を発表 増収ながら利益面はいずれも赤字幅拡大

パス株式会社は、2026年3月期第1四半期の連結業績(2025年4月1日~2025年6月30日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :5億9900万円(前年同期比 22.3%増)
営業利益  :マイナス1億5400万円(前年同期 マイナス5100万円)
経常利益  :マイナス1億5700万円( 同 マイナス4500万円)
四半期純利益:マイナス1億5200万円( 同 マイナス4700万円)
 
主なセグメントの業績を見ると、コスメ事業では、従来からのヒット商品である「EX:BEAUTE」ブランドの冷感コスメシリーズが引き続き好調に推移。さらに既存商品の「クールフィットカバーパウダー」や新たに発売した「クールフィニッシングルース」が順調に販売数を伸ばしたことにより、売上高が大きく増加した。
 
また売上高に占めるECモールでの販売の比率が増加したことにより、粗利率についても改善した。一方、戦略的マーケティング施策の一環として、上半期に販売費を意図的に傾斜配分したことから販売費及び一般管理費は増加している。これらの結果、同事業の売上高は2億6896万円(前年同期比7257万円増)、営業損失2889万円(前年同期は101万円の営業利益)となった。
 
ビューティ&ウエルネス事業に関しては、前期に引き続き自社製品である「スピード・シェープ」並びに「歩トレパット」の販売が好調で売上高は前年同期と比較し約10%以上増加。売上高に対する自社製品の割合が増加した影響により、粗利率も改善した。一方で、将来的な販売チャネル拡大施策のための人員増などの先行支出により、販売費及び一般管理費は増加した。これらの結果、同事業の売上高は2億1464万円(前年同期比2100万円増)、営業損失1191万円(前年同期は934万円の営業損失)となっている。
 
また、前連結会計年度より開始したマーケット・エクスパンション事業では、SNSやライブ配信プラットホームにて活動するライバーやタレントのマネジメントを行い、その影響力を活用して商品やサービスを効果的にプロモーションする「リアルライブ」、「ライブコマース」や「インフルエンサー・マーケティング」に特化した事業展開をすすめることで、同社グループの各事業セグメント間のシナジーを更に強化するとともに、他社の広告代理の請負についても行うことを予定している。今期については本格的な事業展開にはまだ至っておらず費用が先行する状況で、売上高42万円、営業損失1072万円となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250813540729.pdf