Hamee、2024年4月期決算は増収増益 営業利益は前期比50.8%の大幅増

Hamee株式会社は、2024年4月期通期の連結業績(2023年5月1日~2024年4月30日)を発表した。
 
【連結経営成績】
売上高   :176億1200万円(前期比 25.5%増)
営業利益  :19億1700万円( 同 50.8%増)
経常利益  :20億1800万円( 同 44.2%増)
当期純利益 :11億2100万円( 同 18.6%増)
 
コマースセグメントのモバイルライフ事業においては、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴って、外食や旅行、その他イベント参加などのコト消費へと消費行動が変容したこと、生活必需品をはじめとした諸物価上昇による節約志向の強まりからくる個人消費の低迷などから、当初計画に対して各段階利益において下回ったものの、iFaceブランドを中心に新型iPhone及び売れ筋の機種向けに新商品を継続的に展開したことや、人気キャラクターなどの各種IPコラボレーション商品の市場投入並びに年末商戦や新生活商戦などによるセールによって、前連結会計年度の実績を超える売上を達成した。
 
加えて、スマートフォンケースに限らず、Air Podsケース、肩掛けストラップ、ストラップホルダーなどの周辺アクセサリーにおいても販売が好調となった結果、売上高は前年同期比3.2%増となった。
 
同セグメントのゲーミングアクセサリー事業は、第2四半期までは競合他社製品との競争の激化が見られたが、第3四半期以降は順調に販売が回復。特にホワイトカラーモデルやパステルカラーモデルモニター及びモニターアームなどの周辺機器が牽引役となり、各種モールのセール、年末商戦及び新生活需要においても販売が拡大した。また、ゲーミングモニターブランド「Pixio(ピクシオ)」が2024年1月に「Amazon.co.jp販売事業者アワード2023」タイムセール賞を受賞するなど、大きく売上に貢献した。このほか、人気ゲーム配信者とのコラボレーションやeスポーツイベントへの協賛などを通して露出を増やし、これまでリーチできなかったユーザーに対しても認知度向上を図った結果、売上高は前年同期比45.0%増となった。
 
コスメティクス事業では、コスメティクスブランド「ByUR(バイユア)」が1年を通じて好調を維持し、売上高が期初計画の2倍を上回って推移した。各種コスメアワードを受賞し、ブランド累計118冠を数えるほか、各種ECモールの売れ筋ランキング上位入賞などによって存在感が増したことで、新規卸販売先との契約が大幅に増加し、ByUR導入店舗数は5000店舗を超えた。インフルエンサーとのタイアップや、TV取材など様々な露出を増やす施策を行いながら、春と秋においてベースメイク及びスキンケア商品の新商品展開を行った結果、売上高は前年同期比652.3%増となっている。
 
グローバル事業では、米国、韓国、中国市場において、グループ外に対する売上高は前期を大幅に超える推移となり、計画を上回って増収(前年同期比33.7%増)となった。これは主に、2023年1月に事業譲受をした音楽雑貨オタマトーンの販売が米国市場において好調に推移したため。また、人気キャラクターとのコラボレーションを行っているスクイーズにおいても販売を積極的に実施し、為替の影響もあった結果、連結調整後の売上高は前期比22.7%増となった。
 
結果的に、セグメント全体の売上高は138億5585万円(前連結会計年度比30.0%増)、営業利益は10億6957万円(同53.7%増)となっている。
プラットフォームセグメントは、売上高37億6815万円(同11.2%増)、営業利益は19億2518万円(同27.5%増)だった。
 
〈今後の見通し〉
2025年4月期の連結業績は、売上高197億4500万円、営業利益20億8400万円、経常利益20億5100万円、当期純利益13億6200万円を見込んでいる。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240614529112.pdf