Hamee、2023年4月期3Q決算は増収減益 モバイルアクセサリーが苦戦

Hamee株式会社は、2023年4月期第3四半期の連結業績(2022年5月1日~2023年1月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高    :105億4200万円(前年同期比 5.6%増)
営業利益   :11億6900万円( 同 37.6%減)
経常利益   :12億1200万円( 同 37.1%減)
四半期純利益 :8億1400万円( 同 43.7%減)
 
コマースセグメントのモバイルライフ事業においては、高価格化に伴いiPhone14シリーズの需要が想定より伸び悩み、新型iPhone向け商品が振るわない状況が続いたことと、原材料価格やエネルギー価格の高騰によって消費行動の変容が見られたこと等の影響を受け、国内販売については卸販売、小売ともに大幅な減収となった。
 
同セグメントのゲーミングアクセサリー事業は、前四半期同様、第3四半期も順調に販売が拡大。前年同期と比較して大幅な増収となっている。
 
コスメティクス事業では、開発を進めていたスキンケア商材(トナーパッド、美容液、クリーム等)のリリースが当初の予定より大幅に遅れたが、主力商品群と位置付ける当該商品群のリリースにより第2四半期より売上高が伸長しはじめたほか、注目コスメとしてメディア各社が主催する各種のアワードを24冠受賞するなど、認知度が広がっている。販売チャネルについても、第3四半期末時点で卸先5社、EC5店舗(本店、Amazon、Qoo10、Yahoo!、楽天)まで拡大した。しかしながら、前述の主力商品群のリリース遅延による業績面でのビハインドを払拭するには時間を要し、同事業は第3四半期においても営業損失を計上することとなった。
 
グローバル事業においては、韓国子会社でオタマトーン等の仕入商材が好調に推移したものの、自社製品であるモバイルアクセサリーが国内同様に苦戦。商品ミックスの変化に起因して売上総利益率が低下し減益となった。米国子会社では、第2四半期に販売拡大施策の一環として実施したディスカウント販売や宣伝広告費の拡大など、営業に関わる費用の増加によって利益率の大幅な悪化がみられたが、第3四半期はクリスマス商戦での好調な販売を受け、利益面での改善が進んだ。
 
結果的に、セグメント全体の売上高は79億266万円(前年同四半期比3.8%増)、セグメント利益(営業利益)は6億6856万円(同57.7%減)となっている。プラットフォームセグメントは、売上高26億4378万円(同11.7%増)、セグメント利益(営業利益)は11億9443万円(同24.6%増)だった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230316531683.pdf