Hamee、2023年4月期2Q決算は増収減益 通期業績予想も下方修正

Hamee株式会社は、2023年4月期第2四半期の連結業績(2022年5月1日~2022年10月31日)を発表した。また同日、2023年4月期通期の連結業績予想(2022年6月13日発表)についての修正数値も発表した。

 

【連結経営成績(累計)】
売上高    :66億3300万円(前年同期比 11.5%増)
営業利益   :5億7400万円( 同 49.4%減)
経常利益   :7億5700万円( 同 37.0%減)
四半期純利益 :4億9500万円( 同 47.5%減)

【2023年4月期通期 連結業績予想数値の修正(2022年5月1日~2023年4月30日)】
売上高  :140億9800万円(前回発表 159億3200万円)
営業利益 :10億1400万円( 同 22億9300万円)
経常利益 :11億4500万円( 同 22億9500万円)
当期純利益:7億6400万円( 同 15億750万円)

 

コマースセグメントのモバイルライフ事業においては、高価格化に伴いiPhone14シリーズの需要が想定より伸び悩んだ影響を受け、新型iPhone向け商品が不振。新型iPhone向け商品にリソースを投下したため、それ以外の機種向け商品などの開発が計画よりも遅れたことなどから、国内販売は卸販売、小売ともに苦戦を強いられた。また、主力商品であるiFaceについては、人気の火付け役となったFirst Classシリーズや、Reflectionシリーズ等の定番商品が伸び悩む一方、昨年度新規リリースしたLook in Clearシリーズが伸長したものの、同事業は前年同期と比較して大幅な減収となった。

同セグメントのゲーミングアクセサリー事業は、順調に販売が拡大。2022年10月にはゲーミングモニターブランド「Pixio」が、Amazon.co.jp販売事業者アワード2022において、カテゴリー賞(パソコン・オフィス用品部門)を受賞したほか、投資事業において出資した、株式会社TechnoBlood eSportsが運営するeSportsカフェへの納入や、実機展示などのリアルでの販促活動にも注力した。また、EC販売は、2022年5月にPayPayモール、7月には楽天市場、ヤフオク!と出店を加速したこともあり、同事業は前年同期と比較して大幅な増収となっている。コスメティクス事業では、主力商品群と位置付けて開発を進めていたスキンケア商材がリリースされ、売上高については伸長の兆しが見えているものの、当初予定から半年遅れのリリースになったことなど、期初計画に対する業績面でのビハインドを払拭するには時間を要すること、その反面広告宣伝投資は先行していたことなどから、事業全体では営業損失を計上している。なお販売チャネルは、第2四半期末時点で卸先4社、EC3店舗(本店、Amazon、Qoo10)まで拡大しており、加えて2022年12月中には新規卸先1社の獲得と、EC2店舗の出店を予定している。

グローバル事業においては、韓国子会社で自社製品であるモバイルアクセサリーが国内同様に苦戦。米国子会社では、一部商品の売上は大きく伸長したものの、販売拡大施策の一環として実施したディスカウント販売や、在庫評価損を計上したことなどによる売上総利益率の低下、宣伝広告費の拡大など営業に関わる費用が増加したことなどにより大幅な減益となった。

 

結果的に、セグメント全体の売上高は50億4185万円(前年同四半期比11.2%増)、セグメント利益(営業利益)は3億7717万円(同63.7%減)となっている。なお、プラットフォームセグメントは、売上高15億9373万円(同12.7%増)、セグメント利益(営業利益)は6億5613万円(同24.1%増)だった。

これらを受け同社は業績予想を修正。コマースセグメントの売上高は107億1700万円(前回予想比15.5%減)、セグメント利益は6億9400万円(同71.2%減)の見込みとし、プラットフォームセグメントも保守的に見積り直し、売上高33億8300万円(同7.6%減)、セグメント利益13億3700万円(同5.6%減)の見込みとしている。

 

■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120221213578086.pdf
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120221214578167.pdf