BEENOS、2024年9月期2Q決算は増収減益 経常利益は前年同期比54.7%減

BEENOS株式会社は、2024年9月期第2四半期の連結業績(2023年10月1日~2024年3月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高    :160億7700万円(前年同期比 9.9%増)
営業利益   :6億7200万円( 同 61.3%減)
経常利益   :6億4900万円( 同 54.7%減)
四半期純利益 :2億2900万円( 同 72.0%減)
 

Eコマース事業のグローバルコマース部門では、「海外転送・購入サポート事業(FROM JAPAN)」で、Buyeeにおいてマーケティングツールを活用してキャンペーンを緻密に管理したことにより、流通総額の増加基調を維持しつつ流通総額対比の営業利益率が第1四半期と比較し改善した。提携しているECサイトや商品カテゴリー毎の商品金額の割引などの購入促進に繋がる積極的なクーポン施策等、キャンペーンを行ったことに加え為替の追い風も受け、流通が拡大し売上高が順調に推移した。
 
また、AIを用いて、検索機能の拡充などBuyeeサイトのUI/UX改善を行うとともに、流通総額の増加に対して販管費の増加を抑制するためにオペレーションコストやサーバー費用の低減施策を実施。さらに、既存のECサイトへのタグ設置のみで海外販売を可能にする越境購入サポートサービス「Buyee Connect」では、導入企業がひろがった。
 
「グローバルショッピング事業(TO JAPAN)」では、ショッピングサイト「セカイモン」において新たにイタリアの“eBay”サイト商品の取り扱いを開始し商品供給力を強化。キャンペーン施策やSEO対策をはじめとしたマーケティング施策を積極的に行い流通の拡大を図ったものの、円安傾向が影響し、ユーザーの需要が低下している状況が続いた。この結果、同部門の売上高は69億3800万円(前年同期比16.3%増)、営業利益は20億7600万円(同5.5%増)となった。
 
バリューサイクル部門においては、「ブランド・アパレル買取販売事業」の買取面でブランドバッグなど高価格帯商品の取扱いを強化するため買取専門店「ブランディア」の出店を進めた。また、引き続きSEOやMEOなどの改善や買取強化施策を適正コスト内で実施するとともに、一部の高価格帯商品については相場の状況を鑑み各買取チャネルにおいて買取のコントロールを行った。
 
販売面では、在庫の回転期間を意識し高価格帯商品の販売を積極的に実施したことで売上高が伸長。また、買取及び販売価格の適正化により、同四半期においては、第1四半期対比で売上高総利益率が改善したことに加え販促費の圧縮によるコスト削減等により営業利益が増加した。
 
「酒類の買取販売事業」は、買取高が向上した。これらの結果、同部門の売上高は83億8700万円(同18.6%増)、営業損失は6300万円(前年同期は営業利益6000万円)だった。なお、同部門はセグメントを構成する2社の譲渡が完了しているため、同四半期をもって連結の範囲から除外となる。
 
エンターテインメント部門では、同社の取り扱うアーティストにおいて大型公演や大型イベントが実施されたことでグッズ売上やCD販売が順調に推移し、流通総額が増加した。また、エンターテインメント業界向けECプラットフォーム「Groobee」は導入企業が順調に増加。このほか社内オペレーションのシステム化を進め効率化を図ったことにより、赤字幅が縮小した。同部門の売上高はは6億9300万円(同18.8%増)、営業損失は3500万円(前年同期は営業損失1億2500万円)となっている。
これらの結果、Eコマース事業全体の売上高は160億1900万円(同17.6%増)、営業利益は19億7700万円(同3.9%増)となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240430580204.pdf