BEENOS、2023年9月期決算を発表 前期赤字だった純利益が黒字浮上

BEENOS株式会社は、2023年9月期通期の連結業績(2022年10月1日~2023年9月30日)を発表した。
 
【連結経営成績】
売上高   :325億800万円(前期比 8.9%増)
営業利益  :45億100万円(前期 3億2800万円)
経常利益  :40億5300万円( 同 2億1200万円)
当期純利益 :21億9800万円( 同 マイナス2億1100万円)
 
Eコマース事業のグローバルコマース部門においては、「海外転送・購入サポート事業(FROM JAPAN)」で、Buyeeの手数料体系の見直し、高額落札機能と後払い決済手段の追加、対応言語追加等の機能拡充、アメリカ、香港向けの軽量帯の荷物が安価に配送できる新配送プランの提供を行うなどユーザーの利便性向上に努めたほか、商品代金及び国際送料の割引クーポンの配布など購入促進に繋がるキャンペーン施策を実施。

これらが奏功し、Buyeeの流通総額が前期比で35.8%増加した。新たな取り組みとしては、出資先であるDelivered Korea社が運営する韓国の越境EC購入サポートサービスとの提携を開始し、韓国発の商材の拡充を行った。「グローバルショッピング事業(TO JAPAN)」では、ショッピングサイト「セカイモン」において、食品・飲料のカテゴリの商品追加や、フランスとオランダの“eBay”サイト商品の取り扱いを新たに開始するなど取扱商品の拡充を実施することで流通の増加を図ったものの、為替が円安水準で推移するなどの外部環境の影響を受け、ユーザーの購入鈍化傾向が続き売上が減少した。この結果、同部門の売上高は120億8700万円(前期比19.6%増)、営業利益は36億6300万円(同10.7%増)となった。
 
バリューサイクル部門においては、「ブランド・アパレル買取販売事業」で第1四半期から第2四半期にかけて買取成約率の低下が見られたが、第3四半期以降に経験値の高い人材の採用や、店頭での接客教育の強化を行ったことで店舗買取成約率が向上。第4四半期は四半期で過去最高の買取高となった。通期の売上高は前期比で減少となっている。「酒類の買取販売事業」は、買取高・売上高ともに増加した。これらの結果、同部門の売上高は150億3100万円(同0.3%減)、営業損失は5300万円(前期は営業利益1億9900万円)だった。
 
エンターテインメント部門では、「エンターテインメント事業」において、コロナ禍に制約を受けていた大型イベントやコンサートの開催が復調したことで同社が受託しているアーティストのグッズ販売が増加したほか、エンターテインメント業界向けECプラットフォーム「Groobee」の導入先が拡充し、流通総額が前期比で45.2%増加した。なお、今期より主要な取扱アーティストの商品販売形態が受託販売になったことに伴って、売上高の計上が商品代金から受託手数料に変更となったため売上高が減少し、同部門の売上高はは14億5600万円(同65.5%減)、営業損失は1億400万円(前期は営業損失3億300万円)となっている。
これらの結果、Eコマース事業全体の売上高は285億7500万円(同2.9%減)、営業利益は35億500万円(同9.4%増)となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120231101577810.pdf