クルーズ、2024年3月期2Q決算は減収増益 EC事業の黒字転換に加えGameFi事業が好調

クルーズ株式会社は、2024年3月期第2四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年9月30日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :69億4500万円(前年同期比 2.3%減)
営業利益  :5億4600万円( 同 463.7%増)
経常利益  :15億100万円( 同 906.4%増)
四半期純利益:10億7000万円(前年同期 マイナス800万円)
 
グループの主軸事業の一つであるEC事業の同四半期の業績は、売上高が32億9402万円(前年同期比18.0%減)、セグメント利益は1億2721万円(前年同期はセグメント損失6031万円)となった。同事業の中心となるSHOPLIST事業は、前年同四半期と比較して取扱高及び売上高が減少。同社はその主な要因として、SEOや広告経由での訪問者数が減少したこと、アパレルEC市場における競合が増えたことで集客の難易度が以前にも増して高まっていることを挙げており、抜本的な集客方法の見直しを行い、取扱高及び売上高を再度成長軌道に乗せていくための施策に注力していきたい、としている。
 
また、今後は既存事業のメディア事業と新規事業であるGameFi分野にも注力していくとしており、特にGameFi分野のブロックチェーンゲームについては、国内だけでなくグローバルな市場であり、将来的に大きな利益をもたらす可能性があるため、同社がこれまでゲーム開発で培ってきたノウハウ等を総動員して、その成功確度を高めていきたい、としている。
 
2023年5月にGameFi事業における第一弾ゲームプロジェクトとして、同社グループのCROOZ Blockchain Lab株式会社が参画する『PROJECT XENO』がリリースされた。同社は、同事業はまだ足元の利益を気にせず、積極的に投資をしていくフェーズとしており、2023年10月のTVCMを含めた大規模プロモーションなど、中長期的な大きな利益獲得のために積極的に投資をしていくという。同事業における同四半期の売上高は17億9655万円(同26.2%増)、セグメント利益は5億759万円(前年同四半期はセグメント損失3163万円)だった。
 
メディア事業はより一層『ランク王』に注力していく方針で、同四半期の事業売上高は4億8011万円(同41.7%減)、セグメント利益1億2979万円(同57.5%減)となっている。なお、広告代理店事業の大口の取引先との受託業務契約が終了したため、売上・営業利益が前年同四半期比で減少している。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120231108582319.pdf