フェリシモ、2024年2月期2Q決算は営業・純利益が赤字

株式会社フェリシモは、2024年2月期第2四半期の連結業績(2023年3月1日~2023年8月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高    :150億5600万円(前年同期比 6.3%減)
営業利益   :マイナス1億1600万円(前年同期 4億3900万円)
経常利益   :3500万円(前年同期比 95.2%減)
四半期純利益 :マイナス4600万円(前年同期 6億2200万円)
 
中核事業である定期便事業は、平均購入単価は前年同期と同程度の水準で推移したものの、のべ顧客数が減少した。同社はこの要因を、消費者の外出機会の増加、物価高による可処分所得の減少といった外部環境の変化がある中で、同社グループが企画する商品の圧倒的な差別化が不十分であったため、また、商品が有する価値を魅力的かつ効果的に表現することが出来なかったため、と分析している。
 
一方、雑貨ブランド「YOU+MORE!(ユーモア)」が東京・上野駅構内にリニューアルオープンした常設店舗や、福岡・天神地下街に新規出店した店舗、また東京・渋谷で開催した「大偏愛展」などのオンサイトでのマーケティング活動は順調に推移し「顧客基盤の拡大」、「顧客との継続的関係の構築」に貢献した。これらの活動から得られた知見を、2024年4月より15年間にわたって同社がプロデュースする神戸ポートタワー事業に活かすべくその準備を積極的に進めているという。
 
新規事業分野では、同社の定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS(フェリシモパートナーズ)」事業において、「産地直送マルシェ」や全農との共同事業「純農」の受注が好調に推移。前年同期に比べて売上高が増加した。
 
これらの結果、グループ全体の売上高は前年同期比6.3%減の150億5600万円となり、売上総利益は同6.6%減の80億5400万円となった。販売費及び一般管理費は、出荷数の減少に伴い商品送料や業務手数料などが減少したものの、新たな人材の確保と育成、次世代のWebシステム基盤整備などの戦略的費用投入を積極的に行ったことにより、同0.2%減の81億7100万円だった。これらの結果、営業損失は1億1600万円(前年同期は4億3900万円の営業利益)となっている。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230925557549.pdf