フェリシモ、2023年2月期3Q決算は減収減益 営業利益は前年同期比66.8%減と大幅減

株式会社フェリシモは、2023年2月期第3四半期の連結業績(2022年3月1日~2022年11月30日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高    :239億700万円(前年同期比 4.8%減)
営業利益   :3億5700万円( 同 66.8%減)
経常利益   :7億1700万円( 同 45.1%減)
四半期純利益 :5億6900万円( 同 49.6%減)
 
主力である定期便事業では、顧客基盤の強化と次代を担う新たなブランドの育成に取り組んだ。顧客基盤強化の一環として、既存のファッションブランド「Live in comfort(リブインコンフォート)」でヒット商品を開発したほか、インナーブランド「flufeel(フラフィール)」でテレビCMを実施するなどし、安定した売上を確保した。またブランドの育成としては、ファッション雑貨ブランド「frauglatt(フラウグラット)」や、ミュージアムグッズを企画販売している「フェリシモ ミュージアム部」などでマーケティング活動を積極的に行った結果、新規顧客の拡大に寄与し、売上が前年同期を上回った。
 
一方で、春先が寒冷であったため春物ファッション商品の受注に影響が出たことに加え、3月下旬に発生した中国・上海市のロックダウンに伴う商品調達の遅れが影響し、顧客への出荷数が減少。結果的に平均購入単価は前年同期と同水準で推移したものの、のべ顧客数が前年同期に比べ減少したことにより、売上が減少した。
 
新規事業分野では、同社の定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS(フェリシモパートナーズ)」事業において、「産地直送マルシェ」、全農との共同事業「純農」ブランドの受注が好調に推移。取扱高は前年同期に比べ増加したものの、会計基準の変更に伴い、関連事業売上を純額計上に変更したことにより、売上は減少している。
 
これらの結果、グループ全体の売上高は前年同期比4.8%減の239億700万円となり、差引売上総利益は同6.1%減の127億1900万円となった。販売費及び一般管理費は、売上高の減少に伴って商品送料や業務手数料等が減少したことなどにより同0.9%減の123億6200万円、営業利益は同66.8%減の3億5700万円となっている。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120221222582255.pdf