シーボン、2023年3月期2Q決算は減収減益 WEBによる集客が好調もコロナ禍の影響が尾を引く

株式会社シーボンは、2023年3月期第2四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年9月30日)を発表した。また同日、2022年5月12日に公表した同第2四半期の連結業績予想と実績値の差異についても発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :42億9700万円(前年同期比 8.2%減)
営業利益   :マイナス6200万円(前年同期 1億1600万円)
経常利益   :マイナス5200万円( 同 1億9100万円)
四半期純利益 :マイナス3億900万円( 同 1億8900万円)

【2023年3月期第2四半期 連結業績予想と実績値の差異(2022年4月1日~2022年9月30日)】
売上高  : 42億9700万円(前回発表予想 48億8500万円)
営業利益 : マイナス6200万円( 同 1億1500万円)
経常利益 : マイナス5200万円( 同 1億1300万円)
当期純利益: マイナス3億900万円( 同 マイナス9900万円)

直営店舗に関しては新規来店数、新規契約者数、新規売上高が前年同期と比べて大きく伸長。また、コロナ禍以降集客数が低迷していたイベントでの集客活動においても、昨今の行動制限の緩和により、新規来店数が前年同期と比べて大きく増加した。
WEB広告による新規集客では、SNSで社内外からサロンにおける施術体験や製品の良さの発信を強化するなど、集客活動の効率化及び新規顧客層の拡大を図った。このようにWEB経由での集客活動を活発化させた結果、新たな顧客層として20代から30代の若年層の流入比率が増加。これを受け、若年層をメインターゲットとした新ブランド「シーボン パル」を2022年7月に発売し、購入率・継続率の向上を図った。この結果、WEB広告による集客数は、2022年3月期下期に比べて第2四半期累計期間では27.3%の増加となった。

しかしながら、2022年3月期の長期的な行動制限が尾を引き、第2四半期累計期間の既存の来店顧客数は前年同期と比べ97.9%だった。それに加え、来店頻度が減少したことで購入単価も低下した。また、海外事業において中国向けの大規模な製品受注を同第2四半期に見込んでいたが、上海のロックダウンにより、中国での販売プロモーションが半年程度実施できなくなり、第3四半期以降の製品受注にずれ込むこととなった。これらの結果、売上高・利益ともに前回発表予想を下回る結果となっている。

なお第3四半期以降にはずれ込んだ中国向けの製品受注があること、直営店舗における新規の売上高が着実に向上していることから、通期の業績予想については2022年5月12日公表の予想数値から変更しない、としている。