大日本印刷、2023年1Q決算はコロナ禍からの回復を受け堅調な増収増益
【連結経営成績(累計)】
売上高 :3344億3300万円(前年同期比 0.8%増)
営業利益 :169億1700万円( 同 2.5%増)
経常利益 :226億2800万円( 同 13.5%増)
四半期純利益 :157億3900万円( 同 5.8%増)
印刷事業の情報コミュニケーション部門について、情報イノベーション事業は、カタログやパンフレットは減少したが、金融機関向けのICカードやマイナンバーカードの需要が増加し増収。イメージングコミュニケーション事業は、主力の米国をはじめ欧州・アジア市場が好調に推移し増収。出版関連事業は、電子書籍等の流通事業や電子図書館サービス、図書館運営業務の受託が堅調に推移したものの、紙媒体の印刷受注が前年を下回り減収。これらの結果、部門全体の売上高は1,736億円(前年同期比0.3%増)、営業利益は47億円(前年同期比6.3%減)となった。
生活・産業部門について、包装関連事業は前年好調だった無菌充填システムが減少し減収。生活空間関連事業は、住宅市場の需要回復により増収。産業用高機能材関連事業は、中国のロックダウンや世界的な半導体不足による一時的な減産など、グローバルなサプライチェーン全体の変動の影響を受け減収。これらの結果、部門全体の売上高は927億円(前年同期比3.4%減)営業利益は15億円(前年同期比67.1%減)となった。
エレクトロニクス部門について、ディスプレイ関連製品事業はテレビ向けなどが堅調に推移し増収。電子デバイス事業は、データセンターへの投資拡大などが影響し増収。その結果、部門全体の売上高は574億円(前年同期比9.1%増)となり、営業利益は162億円(前年同期比29.8%増)となった。
飲料事業については、売上高110億円(前年同期比3.2%増)、マイナス4億円の損失(前年同期は2億円の営業損失)だった。