テレビ東京HD、アニメが過去最高を記録するも2020年決算は減収減益
株式会社テレビ東京ホールディングスは、2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)の業績を発表した。
【連結経営成績】
売上高 :1451億7300万円(前年同期比 2.7%減)
営業利益 :51億2800万円( 同 13.8%減)
経常利益 :51億6100万円( 同 8.2%減)
当期純利益 :25億9000万円( 同 19.9%減)
全体ではアニメが海外を中心に好調を維持して過去最高を記録した一方、4K放送に関わる費用や、配信向けコンテンツを強化するための制作費が増加した。
中核の地上波放送事業では、放送収入のうちタイム収入は、ネット・ローカル部門ともにPTセールスが順調に推移したものの、10月改編セールスでのベースダウンの影響を受けた。特番部門においては、前年の「2018FIFAワールドカップ」ロシア大会等の反動に加え、新型コロナウイルス感染症拡大防止にともなう各種イベントの中止が響き、タイムトータルで477億4900万円(前年同期比5.1%減)だった、スポット収入は、市況の悪化や商品量不足もあり266億1300万円(12.1%減)で、タイム・スポット合計では、743億6300万円(7.7%減)となった。番組販売収入も、番販番組の休止多発、レギュラー番販枠減が響き、46億7500万円(0.8%減)となった。
ソフトライツ収入では、ドラマが堅調に推移した一方、中国向け番販やビデオグラム市場が縮小。アニメ事業は、国内の商品化やビデオグラムの取り扱いが減少したものの、中国をはじめとした海外配信、ゲームが引き続き堅調に推移し、ソフトライツ収入全体では、277億2000万円(2.7%増収)だった。
これらの、地上波放送事業の売上高は1113億9400万円(4.3%減)、営業利益は49億9500万円(21.3%減)だった。