ANAP、2024年8月期2Q決算を発表 暖冬の影響で売上・利益ともに苦戦
株式会社ANAPは、2024年8月期第2四半期の連結業績(2023年9月1日~2024年2月29日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :16億4800万円(前年同期比 ─)
営業利益 :マイナス4億8900万円(─)
経常利益 :マイナス5億2700万円(─)
四半期純利益:マイナス5億5300万円(─)
※2023年8月期第2四半期は連結業績を開示していたが、2024年8月期第2四半期より非連結での業績を開示しているため、前年同期の経営成績(累計)及び対前年同四半期増減率は記載なし。
同四半期は、ブランドターゲット層に人気のタレントやアニメ・キャラクターなどの人気コンテンツとのコラボレーション企画への取り組み、卸売りやライセンス販売などを積極的に行った。このほか、イベントや催事出店などによる在庫の適正化やコスト削減を目的とした倉庫の移転にも取り組んだものの、2023年12月から2月にかけて首都圏を中心に暖冬となり、秋冬物商品の売れ行きに悪影響を及ぼしたことなどから、売上・利益ともに厳しい状況が継続した。
また、2023年8月に申請した事業再生ADR手続において、対象債権者による金融支援及びスポンサー候補企業による資本増強も含めた事業再生計画の策定を進めており、これに加えて、不採算店舗の閉店、物流倉庫の移転など抜本的なコスト削減策にも着手した。
主なセグメント別の業績を見ると、インターネット販売事業においては、コラボレーション企画との連動やシークレットセールなどの各種施策を実施したものの、売上高回復には至らず、事業売上高は4億5900万円、セグメント損失は1億1300万円となった。
店舗販売事業においては、不採算店舗の閉店などを実施し収益の改善を図ったものの、長引く暖冬の影響で秋冬物の販売が不調となったことなどから、売上高は11億3200万円、セグメント損失は1億8700万円と苦戦した。
卸売販売事業も、仕入れを制限したことにより新たな商品の販売が伸ばせず、売上高3700万円、セグメント利益1000万円の厳しい結果となっている。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240412569806.pdf