電通、フィリピンのクリエーティブエージェンシー「アスパック社」の株式70%取得

株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は12月4日付で、フィリピンのクリエーティブエージェンシー「ASPAC Creative Communications Inc.」(以下「アスパック社」)の株式70%の取得と、今後段階的にシェアを拡大して完全子会社化するオプションを同社グループが有することにつき、同社株主と合意した。

1975年にASPAC Communicators Inc.として設立されたアスパック社は、フィリピンにおける老舗のクリエーティブエージェンシーとして国内外の大手企業を顧客として抱えている。サービス領域も幅広く、マス媒体からデジタル、プロモーション領域に至るクリエーティブ制作に加え、ブランド戦略の策定までを手掛けており、同社のサービスの現地での評価は高く、フィリピン広告業協会(The Association of Accredited Advertising Agencies of the Philippines)からは2010年と2013年に「Independent Agency of the Year」に選ばれている。

同社グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)が行っている世界の広告費成長率予測(2015年9月)によると、アジア太平洋地域で中国・日本・オーストラリア・韓国・インドネシアに次いで6番目に大きい市場であるフィリピンの2014年の広告費は、前年比で12.8%増でした。2015年、2016年も、それぞれ10.2%増、12.3%増と高い成長が続くと予測している。

【アスパック社の概要】
社  名 :ASPAC Creative Communications Inc.(アスパック社)
本社所在地:フィリピン・マカティ市
設  立 :2014年8月
     (前身のASPAC Communicators Inc.は1975年2月に設立)
資 本 金 : 18百万フィリピン・ペソ (約4,700万円)
株主構成 :株式取得後
      電通イージス・ネットワーク 70%
      同社経営陣 30%
収益(Revenue): 約90百万ペソ(約2.4億円)(2014年12月期)
代 表 者 :Miguel C. Ramos(Chairman)
Susan Dimacali(CEO)
      Angel Antonio(COO)
従業員数 :53名
事業内容 :ブランド戦略の策定やクリエーティブ制作などの広告ビジネス