東急エージェンシー、ビッグデータプロジェクトを発表 産業技術総合研究所と共同研究

株式会社東急エージェンシーは独立行政法人 産業技術総合研究所との共同研究でマーケティング・プラットフォーム構築支援サービスの提供を目指し「プライバシーに配慮した顧客分類手法を活用した最先端のビッグデータ解析ツール」の開発に着手した。
大規模顧客データを保有している企業向けに顧客の購買行動を予測、メールやスマートフォン・アプリで購買行動に適合した販促情報を配信することを可能にする。発売は14年度内を予定。価格は数百万円程度とビッグデータ解析ツールとしては低価格のものとする意向。

このツールの特徴は、確率的潜在意味解析(PLSA)と呼ばれる顧客分類手法を使っており、デモグラフィック属性や心理特性などによる従来のセグメント手法とは異なり、潜在クラス(クラスタ)を活用した情報量の高いセグメントベースの分析を行っている。この手法を活用することにより顧客属性などの個人情報やプライバシー情報を一切使用しないでも、購買データのみで顧客の嗜好性に対応したクラスタ分類をすることができ、プライバシー配慮の点において、利用する側もされる側にも安心感が得られる特長を備えている。

このPLSAに加え、最新の行動予測モデルを組み合わせることにより、リアルの行動ターゲティング・エンジンとしての製品化を進めている。