ヤフー、ビデオ広告事業に本格参入
ヤフー株式会社は、マーケティングソリューションカンパニーにおける新たな戦略を発表した。これまで、バナーやテキスト等の広告を掲載するプラットフォームや掲載面を提供することを中心に事業を展開してきたが、今後はさらにマルチビッグデータとテクノロジーを駆使したマーケティングソリューション事業を展開する。
多様化する企業のマーケティングニーズやマルチデバイス、そしてマルチチャネルへ柔軟に対応するために、さまざまな分野の優れた技術やノウハウを有する5社と提携することで実現を目指す。
具体的な事業展開として、当社の有するマルチビッグデータと個々の広告主が有するあらゆるデータを統合管理することが可能なプライベートDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)の構築に、米BrightTag社のサービスを利用することで合意し、資本・業務提携を行った。
また、DMPの活用に必要な高度な分析を行うデータサイエンティストによるコンサルティングサービスを提供するため、株式会社ブレインパッドとの合弁会社設立の計画に基本合意。さらにYahoo! JAPANが運用するプレミアムDSP(デマンド・サイド・プラットフォーム)の提供開始により、広告主とYahoo! JAPANのデータの連携のほか、企業の顧客層との接点から得たDMPのデータを用い、より精度と質の高い広告出稿を促進する。
このDSPには米ヤフーのプラットフォームを採用する。
さらに、より効果的な広告クリエイティブおよび提供手法のニーズに合わせ、新たにビデオ広告事業に本格参入。ビデオ広告配信の拡大に向け、予約型配信の優れた技術と実績を有する米Videology社と提携し、同社のプラットフォームを活用したビデオ広告の提供を開始する。またYahoo! JAPANの映像化とともに、Ustream Asia株式会社との提携によってビデオ広告ネットワークを強化していく。
この新戦略により、広告主の皆様は、より効果的かつ効率的な広告出稿が可能になるだけでなく、マルチビッグデータを広告に限らずあらゆるマーケティング施策に有効活用いただくことが可能となる。