ヤフー、サイバーエージェントFXを210億円で買収
ヤフー株式会社は本日、株式会社サイバーエージェントの100%子会社である株式会社サイバーエージェントFXの全株式を取得し、子会社化することを決定したと発表した。
取得の理由についてヤフーは、決済・金融事業をさらなる成長に向けた今後の新しい事業の柱にしたいと考えていると発表。従来は「Yahoo!ウォレット」など決済事業が中心だったが、事業強化の取り組みの一つとして、金融事業の中でも成長分野の一つであるFX 事業に参入するべく、業界大手のサイバーエージェントFX を完全子会社化したという。
サイバーエージェントは「選択と集中」という観点から、同社が株式を100%保有するサイバーエージェントFXの株式を全てヤフーに譲渡することを決定したという。今後サイバーエージェントは、スマートフォン向けコミュニティ&ゲームSNS「Ameba」を注力事業とし、インターネット広告事業、ソーシャルゲーム事業、投資育成事業に絞って事業展開をしていく。
譲渡価格は210億円、株式譲渡日は2013年1月31日の予定。
また今後の見通しとして、サイバーエージェントは、関係会社株式の売却益が約100億円発生、2012年11月7日に発表された株式会社Cygamesの株式譲渡益を含み、約160億円を2013年9月期の特別利益に計上予定としている。ただ、Ameba事業の大規模プロモーションの影響を見極めており、現時点では2013年9月期の業績予想の開示を見合わせている。
ヤフーは、子会社化による平成25年3月期の当社連結および単体業績への影響は軽微であると見込んでいると発表している。