角川GHDの1Q決算、売上高13.8%増 映像、電子書籍など好調

株式会社角川グループホールディングスは、平成25年3月期第1四半期決算を発表した。

<平成25年3月期第1四半期の連結業績>
(平成24年4月1日~平成24年6月30日)
売上高:400億2,200万円(前年同期比13.8%増)
営業利益:23億8,400万円(同 18.2%減)
経常利益:27億1,500万円(同 12.8%減)
四半期純利益:11億9,800万円(同 52.4%減)

出版事業を軸にしながら、その事業領域に留まらずコンテンツを多メディアへ有機的に展開することで、前例のない総合メディア企業への変貌を遂げる過程にある。特に今後、飛躍的な成長が期待される電子書籍市場に対しては、業界に先駆けて積極的な展開を進め、独自の配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」を中心にデジタルコンテンツの充実と拡販を進め、外部プラットフォームとの連携にも意欲的に取り組んでいる。
書籍関連では、一般文庫が引き続き好調を持続。また、メディアミックス展開を積極的に行っているライトノベルやコミックスも堅調に推移している。特にコミックスにおいては更なる成長のため、ラインナップの拡充も図っている。
雑誌・広告関連では、依然として市場環境の悪化は続いているが、返品率の改善や固定費の削減による収益力の回復を図るとともに、増刊等による新たな市場開拓に挑戦している。
映像関連では、公開映画「貞子3D」の大ヒットやアニメ作品のパッケージ販売等が売上増に寄与した。引き続き保有するIPの活用を進め、出版と映像のシナジーの最大化を図っていく。
ネット・デジタル関連では、好調な書籍事業で創出したコンテンツの展開を加速させている。特に「BOOK☆WALKER」において積極的なコンテンツ投入と新規ジャンルの販売を行い、ユーザー数と販売数を伸ばしている。また、オリジナルIPの創出を目指して開発を進めていたゲームソフトを全世界に向けて発売した。
海外関連では、台湾、香港の現地法人による事業が順調に推移している。