KADOKAWA、2022年3月期3Q決算を発表 出版事業が好調で売上高は前年同期比3.2%増

株式会社KADOKAWAは、2022年3月期第3四半期(2021年4月1日~2021年12月31日)の業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高 :1576億4100万円(前年同期比 3.2%増)
営業利益 :128億900万円( 同 3.0%減)
経常利益 :141億6900万円( 同 5.4%増)
四半期純利益:95億7000万円( 同 6.5%増)

主力事業である出版事業では、北米を中心とした海外事業が高成長を継続していることや、権利許諾収入の伸長、前年に引き続き返品率が良化していることなどが収益に貢献した。また電子書籍・電子雑誌は、市場全体の成長が継続していることや自社ストアにおけるユーザー数の増加、海外向け売上の順調な伸長により好調に推移した。雑誌は、休刊・デジタルシフトの取組みが奏功し、収益性が改善している。これらの結果、同事業の売上高は前年同期比3.7%増の977億600万円、セグメント利益(営業利益)は131億2700万円(同39.2%増)となった。
映像事業においては、実写映像で新型コロナウイルス感染症拡大による映画館席数制限、時短営業の影響が見られたものの、前年の水準からは回復。アニメは、中国の規制の影響による一部アニメ作品の放映スケジュール変更や、製作費の増加等により減益となるも、国内での同社アニメIPの他社ゲームへの活用による権利許諾や、海外での配信・権利許諾収入が成長し、増収に寄与した。この結果、同事業の売上高はは247億3800万円(同10.2%増)、セグメント利益(営業利益)は13億9800万円(同39.6%減)となった。
このほか、ゲーム事業、Webサービス事業は減収減益。教育事業などを行うその他事業セグメントは赤字幅が縮小した。