ユーグレナ、2025年12月期3Q決算を発表 利益面が大幅に伸長し、経常利益は黒字転換、純利益は赤字幅縮小
株式会社ユーグレナは、2025年12月期第3四半期の連結業績(2025年1月1日~2025年9月30日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :370億8600万円(前年同期比 5.1%増)
営業利益 :26億1800万円(前年同期 1億6000万円)
経常利益 :21億4400万円( 同 マイナス3100万円)
四半期期純利益:マイナス3億8000万円(同 マイナス10億4800万円)
同四半期連結累計期間は、ヘルスケア事業においては前年同期比で直販売上高が着実に拡大する一方で、前期に連結子会社化したサティス製薬グループの連結業績寄与により、前年同期比でOEM・原料・海外売上高が大きく伸長した。前連結会計年度に実施した連結子会社株式の売却の影響でヘルスケア事業におけるその他売上高は前年同期比で減少したものの、バイオ燃料事業とその他事業の売上高が堅調に推移した結果、売上高は370億8600万円で前年同期比5.1%増となった。
同社及びキューサイグループを中心とする主力製品のリニューアルや値上げ、売上原価や販売費の削減に向けた取り組み等、黒字体質への転換に向けて前期よりグループ全体で推進した収益構造の改善に向けた施策が結実し、ヘルスケア事業における収益力は大幅に改善。
また、サティス製薬グループの連結寄与に加えて、バイオジェット・ディーゼル燃料実証プラントの稼働を終了したことに伴い研究開発費が縮小したほか、同社の構造改革の一手として実施した希望退職者募集の完了に伴い人件費が縮小した結果、調整後EBITDAは54億5700万円(前年同期比68.1%増)となっている。
この結果、キューサイグループやサティス製薬グループの連結子会社化等の過去のM&A案件に伴う無形固定資産及びのれん等の償却費を計上したものの、営業利益は26億1800万円(前年同期は1億6000万円の営業利益)、経常利益は21億4400万円(同3100万円の経常損失)となった。
一方、希望退職者募集が2025年2月に完了したことに伴い特別損失を計上するとともに、キューサイグループに係る法人税等や非支配株主に帰属する四半期純利益を計上した結果、四半期純損失は3億8000万円(同10億4800万円の四半期純損失)だった。
主力事業であるヘルスケア事業においては、「からだにユーグレナ」が子育て世代向け商品を中心に伸長するとともに、引き続き好調な「CONC」への投資拡大を継続した他、オンラインでの獲得が好調であったエポラ社の「epo」や、2025年1月にリニューアルを行ったキューサイの「コラリッチ」も順調に伸長した結果、グループ定期顧客数が前期比で増加。
また、OEM・原料・海外取引では、化粧品OEMを展開するサティス製薬グループの連結子会社化と同四半期における受注拡大が連結業績に大きく寄与した。この結果、セグメント売上高は345億6100万円(同5.0%増)となった。
セグメント損益においては、キューサイグループやサティス製薬グループの連結子会社化等の過去のM&A案件に伴う無形固定資産及びのれん等の償却費を計上する一方、サティス製薬グループの連結子会社化が連結業績に寄与するとともに、広告宣伝投資の機動的なコントロール、売上総利益率の改善、販売費や固定費の削減等の施策を推進した結果、セグメント利益は43億5000万円(同95.4%増)となっている。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120251113599745.pdf