ユーグレナ、2024年12月期1Q決算を発表 利益面がいずれも黒字浮上

株式会社ユーグレナは、2024年12月期第1四半期の連結業績(2024年1月1日~2024年3月31日)を発表した。
 
【経営成績(累計)】
売上高    :111億5400万円(前年同期比 2.9%増)
営業利益   :3億200万円(前年同期 マイナス1億7600万円)
経常利益   :2億6600万円( 同 マイナス1億1100万円)
四半期期純利益:1億9100万円( 同 マイナス1億6700万円)
 
同四半期においては、同社及びキューサイ株式会社の直販、OEM取引や広告運用受託等のその他取引を中心にヘルスケア事業が堅調に推移するとともに、バイオ燃料事業においてバイオ燃料のユーザー開拓やテスト取引を推進した結果、売上高は111億5400万円(前年同期比2.9%増)となった。増収により売上総利益が増加する一方で、同事業年度より黒字体質への転換に向けて収益構造の改善・最適化を進めていること、バイオジェット・ディーゼル燃料実証プラントの稼働を2024年1月末に終了したことにより、販売費及び一般管理費は縮小し、利益率改善に寄与。調整後EBITDAは10億7100万円(同37.9%増)となっている。

ューサイの連結子会社化等の過去のM&A案件に伴う無形固定資産及びのれん等の償却費の計上を要因として、営業利益は3億200万円(前年同期は営業損失1億7600万円)となり、為替差益や支払利息の計上に伴い、経常利益は2億6600万円(同 経常損失1億1100万円)となった。また、沖縄バスケットボール株式会社及び株式会社はこの株式譲渡に伴う特別損益を計上した結果、四半期純利益は1億9100万円(同 1億6700万円)だった。
 
主力事業であるヘルスケア事業では、広告宣伝投資の機動的コントロールにより投資効率の最適化を図るとともに、商品の拡充、メディア露出の拡大やクロスチャネル展開等によるブランド育成に取り組んだ結果、「CONC」が大きく伸長するとともに、「からだにユーグレナ」「one」やキューサイの「コラリッチ」「ひざサポートコラーゲン」等も堅調に推移した。
 
また、OEM取引で新規取引先開拓を進めるとともに、新規食品原料として微細藻類オーランチオキトリウムの商業生産体制を構築。セグメント売上高は103億300万円(同2.8%増)となった。セグメント損益においては、キューサイの連結子会社化等の過去のM&A案件に伴う無形固定資産及びのれん等の償却費5億9800万円を計上する一方、広告宣伝投資の機動的なコントロールの徹底や物流費率の削減等のコストシナジー創出に向けた施策を推進し、セグメント利益は9億2200万円(同61.1%増)となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240513592226.pdf