電通グループ、2025年12月期3Q決算を発表 純利益はマイナス615億円など利益面が赤字に転落
株式会社電通グループは、2025年12月期第3四半期の連結業績(2025年1月1日~2025年9月30日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
収益 :1兆143億1600万円(前年同期比 1.2%減)
営業利益 :マイナス74億4700万円(前年同期 289億円)
税引前四半期利益:マイナス190億3500万円( 同 178億5900万円)
親会社の所有者に帰属する四半期利益:マイナス615億3100万円( 同 15億1000万円)
同第3四半期連結累計期間における売上総利益のオーガニック成長率は0.3%だったが、為替の影響などにより、売上総利益は前年同期比1.7%減となった。販管費抑制などにより調整後営業利益は同14.1%増、オペレーティング・マージンは同170bps増、親会社の所有者に帰属する調整後四半期利益は同11.6%増となった。
また、減損損失の計上などにより、営業損失は74億4700万円(前年同期は営業利益289億円)、親会社の所有者に帰属する四半期損失は615億3100万円(同四半期利益15億1000万円)となっている。
セグメント別に見ると、「日本」はインターネット広告をはじめとするマーケティング事業、ビジネス・トランスフォーメーション(BX)、デジタル・トランスフォーメーション(DX)、スポーツ&エンターテインメント(SP&E)が成長。売上総利益のオーガニック成長率は6.8%、売上総利益は3574億7300万円(前年同期比6.8%増)となった。
人員増強による人件費の増加はあったものの、トップラインの伸長などにより、調整後営業利益は877億9200万円(同22.1%増)、オペレーティング・マージンは24.6%(前年同期は21.5%)となっている。
このほか「Americas(米州)」「EMEA(ロシアを除くヨーロッパ、中東及びアフリカ)」「APAC(日本を除くアジア太平洋)」セグメントは、いずれも売上総利益のオーガニック成長率はマイナスで、厳しい状況となった。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250918559661.pdf