わかもと製薬、2026年3月期1Q決算を発表 前年同期比15%の増収も利益面は赤字拡大
わかもと製薬株式会社は、2026年3月期第1四半期の業績(2025年4月1日~2025年6月30日)を発表した。
【経営成績(累計)】
売上高 :21億6800万円(前年同期比 15.1%増)
営業利益 :マイナス1億4300万円(前年同期 マイナス8900万円)
経常利益 :マイナス1億1700万円( 同 マイナス6400万円)
四半期純利益:マイナス1億800万円( 同 マイナス1100万円)
全体の売上高は、インバウンド需要の変化もありヘルスケア事業における「強力わかもと」の売上が減少したものの、医薬事業では供給を停止していた「マキュエイド眼注用40mg」の供給再開によって売上が増加した。一方で、新製品発売に伴う広告宣伝の強化による費用増加、専門人財の確保およびベースアップによる人件費増加等により、販売費および一般管理費も前年同期に比べて増加している。
ヘルスケア事業では、オンライン、オフライン両軸での顧客接点の強化、広告宣伝と連動した売り場作りを実施。2025年4月に「わかもと整腸薬」のパッケージデザインを一新したほか、「アバンビーズ」においては現行品のレギュラーミントを『トータル口臭ケア』としてリニューアルし、新たに『知覚過敏ケア』を新商品として発売した。
主力商品である「強力わかもと」は、国内既存顧客に対し、動画広告、WEBディスプレイ広告、店舗販促等を実施し、壮年期世代の認知獲得、需要の掘り起こしを行ったが、市場におけるインバウンド需要がモノからコトへ移行しつつあった影響もあり、売上が減少した。この結果、同事業の売上高は5億9900万円(前年同期比3.7%減)となった。
グローバル事業では、台湾などアジア圏での「強力わかもと」の販売に加え、欧米、アジア圏におけるライセンスイン・アウトの活動、中国越境ECの拡大、乳酸菌事業の拡大を進めた。国内事業は診断薬と、問題解決型の営業手法による活動を行った乳酸菌事業で売上が増加したものの、海外事業は強力わかもと、整腸薬、点眼薬等が前年同期と概ね同水準で推移し、為替の影響により売上が微減となった。これらの結果、同事業の売上高は4億2400万円(同0.7%減)となっている。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250804528903.pdf