ポーラ・オルビスHD、2025年12月期2Q決算を発表 経常・純利益は減益も営業利益は前年同期比12.3%増
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスは、2025年12月期第2四半期の連結業績(2025年1月1日~2025年6月30日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :832億5300万円(前年同期比 0.7%減)
営業利益 :82億1700万円( 同 12.3%増)
経常利益 :62億8200万円( 同 43.5%減)
中間純利益 :46億4300万円( 同 38.1%減)
同中間連結会計期間の売上高は、主に基幹ブランドであるPOLAブランドの売上の減収影響により前年同期比0.7%減の832億5300万円となった。営業利益は売上高減による粗利の減少があるものの販管費の削減等により同12.3%増の82億1700万円、経常利益は為替差損益の影響により同43.5%減の62億8200万円だった。これらの結果に加え、子会社の清算を決議したことに伴う法人税等調整額の減少により中間純利益は同38.1%減の46億4300万円となっている。
主要となるビューティケア事業の基幹2ブランドのうちPOLAブランドは、成長軌道への回帰に向けた事業基盤の構築を進めている。国内事業では、委託販売チャネルにおける成長店舗群の売上伸長の加速と、その他のチャネルにおける更なる事業成長の実現に取り組んだ。新商品の「リンクルショット メディカル セラム デュオ」や「ホワイトショット セラムUV」が多くのベストコスメ賞を受賞し、成長店舗群及びその他のチャネルにおいては増収となったものの、店舗数減による顧客数の減少影響等により、国内事業全体で前年を下回る実績だった。
海外事業では、重点市場である中国でブランドプレゼンスの確立のためのハイプレステージ顧客層との接点拡充とCRM強化に取り組んでいるものの、中国を中心とする一部のアジア地域における景気減速の影響が継続しており、海外事業全体で前年を下回る実績となった。これらの結果、同ブランドは前年を下回る売上高・営業利益となった。
もう一つの基幹ブランドであるORBISブランドでは、更なる高収益体質を目指して顧客の定着とLTV向上に注力した取り組みを進めた。国内事業では、2025年5月に発売したブランド初のクレンジングオイル「オルビス ザ クレンジング オイル」が多くのベストコスメ賞を受賞し、新規顧客の獲得に貢献。
また、直販チャネルでは顧客数・購入単価ともに伸長し、外部チャネルでは高い売上成長率を維持し国内事業全体で前年を上回る実績となった。海外事業では、中国を中心とする一部アジア地域における景気減速の影響の継続や、中国法人の清算を決議した影響により、海外事業全体で前年を下回る実績だった。これらの結果、同ブランドは前年を上回る売上高となった。一方で、国内事業にて戦略商材の拡販に向けた投資を実行した結果、前年を下回る営業利益となっている。
Jurliqueブランドは、豪州及び中国を中心としたアジア市場での事業成長に向けた取り組みを継続。本国である豪州においてはECチャネルが前年を超過した一方で、百貨店・直営店チャネルが苦戦。前年を下回る実績となった。
中国においては景気減速の影響をが継続し、百貨店・ECチャネルともに販売が落ち込んだことにより、前年を下回る実績だった。この結果、ブランド売上高は前年を下回ったものの、適切な販管費コントロールを実施したことにより、営業損失は改善した。
これらの結果、ビューティケア事業全体の売上高(外部顧客に対する売上高)は802億円(前年同期比1.4%減)で、営業利益は80億6400万円(同2.2%増)となった。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250804528774.pdf