ポーラ・オルビスHD、2025年12月期1Q決算を発表 営業利益は前年同期比23.5%増

株式会社ポーラ・オルビスホールディングスは、2025年12月期第1四半期の連結業績(2025年1月1日~2025年3月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :413億1300万円(前年同期比 1.0%増)
営業利益  :41億4800万円( 同 23.5%増)
経常利益  :24億7000万円( 同 47.1%減)
四半期純利益:13億1000万円( 同 58.1%減)
 
同四半期の売上高は、主に基幹ブランドであるPOLAブランドの売上の増収影響により前年同期比1.0%増の413億1300万円となった。営業利益は売上高増による粗利の増加等により同23.5%増の41億4800万円、経常利益は為替差損益の影響により同47.1%減の24億7000万円だった。これらの結果、四半期純利益は同58.1%減の13億1000万円となっている。
 
主要となるビューティケア事業の基幹2ブランドのうちPOLAブランドは、成長軌道への回帰に向けた事業基盤の構築を進めている。国内事業では、委託販売チャネルにおける成長店舗群の売上伸長の加速と、その他のチャネルにおける更なる事業成長の実現に取り組んだ。2025年1月に発売した「リンクルショット メディカル セラム デュオ」の戦略的な展開等による購入単価の上昇もあり、国内事業全体で前年を上回る実績となっている。
 
海外事業では、重点市場である中国でブランドプレゼンスの確立のためのハイプレステージ顧客層との接点拡充とCRM強化に取り組んでいるものの、中国を中心とする一部のアジア地域における景気減速の影響が継続しており、海外事業全体で前年を下回る実績となった。これらの結果、同ブランドは前年を下回る売上高だったが、国内事業にて費用効率化を進めた結果、営業利益は前年を上回った。
 
もう一つの基幹ブランドであるORBISブランドでは、更なる高収益体質を目指して顧客の定着とLTV向上に注力した取り組みを進めた。国内事業では、直販チャネルにて美白美容液やUVケア等の高機能・高単価商材が好調に推移し、購入単価の伸長に寄与。外部チャネルでは、専用商材である「オルビス ショットプラス」の販路を順次拡張する等、顧客とのタッチポイントを増やしており、好調が継続している。
 
海外事業では、中国を中心とする一部アジア地域における景気減速の影響が継続しており、海外事業全体で前年を下回る実績だった。これらの結果、同ブランドは前年を上回る売上高・営業利益となっている。
 
海外ブランドであるJurliqueブランドは、豪州及び中国を中心としたアジア市場での事業成長に向けた取り組みを継続。本国である豪州においてはECチャネルが堅調に推移した一方で、百貨店・直営店チャネルで苦戦したことにより、前年を下回る実績となった。
 
中国においては景気減速の影響をが継続し、百貨店・ECチャネルともに販売が落ち込んだことにより、前年を下回る実績だった。この結果、ブランド売上高は前年を下回ったものの、適切な販管費コントロールを実施したことにより、営業損失は改善した。
これらの結果、ビューティケア事業全体の売上高(外部顧客に対する売上高)は398億1100万円(前年同期比0.7%増)で、営業利益は41億3200万円(同15.6%増)となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250430528338.pdf