ポーラ・オルビスHD、2023年12月期3Q決算を発表 主要2ブランドともに前年同期を上回る売上高・営業利益

株式会社ポーラ・オルビスホールディングスは、2023年12月期第3四半期の連結業績(2023年1月1日~2023年9月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :1267億3900万円(前年同期比 5.9%増)
営業利益  :119億1300万円( 同 55.4%増)
経常利益  :148億3000万円( 同 21.9%増)
四半期純利益:92億8400万円( 同 28.8%減)
 
同四半期の売上高は、コロナ禍の混乱からの回復を受け、前年同期比5.9%増の1267億3900万円となった。また、営業利益は売上増加による粗利の増加により、前年同期比55.4%増の119億1300万円、経常利益は為替差益が減少した影響により、前年同期比21.9%増の148億3000万円だった。これらの結果に加え、前年に計上した法人税等調整額の減少の影響により、四半期純利益は前年同期比28.8%減の92億8400万円となっている。
 
主要となるビューティケア事業の基幹2ブランドのうちPOLAブランドは、エイジングケア・美白を中心とした高機能商品の投入による更なるブランド価値の向上と、中長期的な顧客基盤構築を進めており、国内事業では、オンラインとオフラインのチャネル融合(OMO)を推進。各チャネルの特性や強みを活かした高LTV事業の実現に取り組んでいる。例えば、新メンバーシッププログラム「ポーラ プレミアム パス」を始動し、全ての販売チャネルの顧客IDを統合。国内全ての顧客が共通のサービス体験をできるようになった。
 
また、経済活動の正常化による人流の戻りや訪日外国人客の戻りに加えて、「B.Aミルクフォーム」等の新商品やエステの好調により国内全ての事業が前年を上回る実績で推移した。海外事業では、最重点市場である中国でブランドプレゼンスの確立のための顧客接点の拡充に取り組んでいる。中国及びアジア地域における景気回復ペースの減速影響を受けるものの、海外事業全体では前年を上回る実績となった。これらの結果、同ブランドは前年同期を上回る売上高・営業利益となっている。
 
もう一つの基幹ブランドであるORBISブランドでは、高収益事業へと再成長を遂げるため、ブランド差別性の創出によるプレゼンス、顧客ロイヤリティの向上と、エイジングスキンケアシリーズ「オルビスユー」を中心に据えたシワ改善・美白ケア等、スキンケア顧客の拡大を進めた。国内事業の直販チャネルでは、「オルビスユードット」のリニューアルやUVのスペシャルケア品等の伸長により、顧客数、顧客単価ともに前年超過となり、外部チャネルは、ECプラットフォームを中心に前年同期より大幅に伸長した。海外事業では、顧客接点の拡大とブランド認知向上に向けた投資の強化に取り組み、前年を上回る成長を実現。結果的に、同ブランドも前年同期を上回る売上高・営業利益となった。
 
これらの結果、ビューティケア事業の売上高(外部顧客に対する売上高)は1232億6000万円(前年同期比6.0%増)で、営業利益は117億700万円(同40.7%増)だった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120231027573442.pdf