コマースOneホールディングス、2024年3月期決算を発表 経常利益は前年同期比15.5%増

株式会社コマースOneホールディングスは、2024年3月期通期の連結業績(2023年4月1日~2024年3月31日)を発表した。
 
【連結経営成績】
売上高   :35億5700万円(前年同期比 11.3%増)
営業利益  :6億4400万円( 同 11.0%増)
経常利益  :7億200万円( 同 15.5%増)
当期純利益 :4億1400万円( 同 6.0%減)
 
同連結会計年度の同社グループは、市場成長に伴う売上高の確保を目指すとともに、今後の市場環境に適応するための成長投資を積極的に行った。「futureshop」を提供する株式会社フューチャーショップでは、「futureshop」で構築されたECサイトで「au PAY(ネット支払い)」が利用できるオプションサービスを提供開始するなど、オプション・アライアンスサービスの拡充を行い対前年同期比で増収増益となった。

また2023年11月には「futureshop」サービスリリース20周年を迎えたイベントとして「FUTURE 20th SQUARE」をソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」上にオープンし、テクノロジーとクリエイティビティが融合するバーチャル空間において、未来の消費者とのコミュニケーションを模索する取り組みを行った。
 
「通販する蔵」を提供する株式会社ソフテルでは、「通販する蔵」とクラウドPOS「スマレジ」とのAPI連携を開始し商品情報、在庫情報、会員情報、ポイント情報など、実店舗とのOMO戦略を進める上で必要な連携機能の強化等を行い売上高については堅調に推移したものの、一方で成長投資として「通販する蔵」に生成AIを活用したバックオフィス業務効率化を図るオプション機能の開発を行ったことや、エンジニアのスキルアップコストが増加したため、対前年同期比では増収減益だった。
 
また前連結会計年度にグループ化したSAMURAI TECHNOLOGY株式会社や株式会社空色については、確保したエンジニアリソースの更なるスキルアップを目的とした投資を強化しているほか、株式会社空色では新しいWeb接客の形を提案するソリューションの開発も行っている。

これらの結果グループ全体の業績は、売上高35億5727万円(前年同期比11.3%増)、営業利益6億4400万円(同11.0%増)、経常利益7億241万円(同15.5%増)、当期純利益4億1486万円(同6.0%減)となった。
 
なお、主要連結子会社の株式会社フューチャーショップの売上高は25億7463万円(同5.7%増)、営業利益は8億1910万円(同17.0%増)で、株式会社ソフテルの売上高は7億4863万円(同3.8%増)、営業利益は5799万円(同37.0%減)だった。
 
〈今後の見通し〉
2025年3月期のグループ全体の業績は売上高38億1500万円、営業利益6億400万円、経常利益6億8300万円、当期純利益4億5400万円を計画している。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240514595171.pdf