富士山マガジンサービス、2024年12月期1Q決算は減収増益 経常利益前年同期比76.1%増など利益面が大幅に伸長

株式会社富士山マガジンサービスは、2024年12月期第1四半期の連結業績(2024年1月1日~2024年3月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :14億1300万円(前年同期比 2.7%減)
営業利益  :1億2700万円( 同 76.2%増)
経常利益  :1億2600万円( 同 76.1%増)
四半期純利益:8100万円( 同 91.6%増)
 
同四半期においては、雑誌の定期購読者の囲い込み、新規読者の獲得のため、前事業年度に引き続き各マーケティングチャネルの充実、SEO対策やリテンション対策による雑誌購読者の定期購読者化、新規受注高の増加及び継続率の上昇による継続受注高増加のための各種施策を実施。
 
さらに、出版社の配送支援業務及びWEB経由以外で新規の雑誌定期購読者数を増やすために、出版社が管理する既存の定期購読顧客の管理を同社に移管し、同社グループが購読顧客の獲得、管理、配送までを一括で受ける「Fujisan VCS(Fujisan Value Chain Support)」の展開及び法人顧客開拓についても、引き続き注力した。この結果、同社グループの総登録ユーザー数(一般購読者及び法人購読者の合計数)は4190179名となった。

グループ会員数は着実に伸びているものの、ユーザーの増加率及び紙雑誌の定期購読サービス領域の新規顧客獲得については、1件当たりの獲得コストの効率化を進めていることもあり鈍化している。
 
デジタル雑誌関連の事業は、主に雑誌読み放題サービスにおいて着実に成長を続けており、2024年3月末時点ではグループの売上の36.7%を占めている。同事業では、既存の雑誌読み放題サービスへの取次だけでなく、記事単位の提供サービスのトライアル、株式会社図書館流通センターと共同で電子図書館事業の検証事業への参加を行う等、デジタル雑誌資源を用いた新たなサービス領域の開拓も行っており、これらも堅調に推移している。
 
このほか雑誌購読者情報を用いた事業は、株式会社イデアが手掛ける出版社ECサイトの運営支援事業が主軸となっているが、同四半期は前年度に行ったECサイトの運営終了、運営支援していた大手出版社サイトのクローズ等の影響により、営業黒字に転換した。

コスト面については、主にマーケティングの効率化により発生するリスティングに関するコストを抑制したものの、将来への投資である人件費及び新たなマーケティング施策の試験的な運用、SEO対策のためのWEBサイトのコンテンツ追加、新事業領域であるWEBサイト運営のための先行投資等により販売管理費は増加した。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240510590875.pdf