富士山マガジンサービス、2025年12月期1Q決算は増収減益 経常利益は前年同期比80.8%減

株式会社富士山マガジンサービスは、2025年12月期第1四半期の連結業績(2025年1月1日~2025年3月30日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :14億2100万円(前年同期比 0.6%増)
営業利益  :2300万円( 同 81.9%減)
経常利益  :2400万円( 同 80.8%減)
四半期純利益:600万円( 同 91.8%減)
 
同四半期は主力事業である雑誌販売支援事業セグメントにおいて、雑誌の定期購読者の囲い込み、新規読者の獲得のための各マーケティングチャネルの充実、SEO対策やリテンション対策による雑誌購読者の定期購読者化、新規受注高の増加及び継続率の上昇による継続受注高増加のための各種施策を実施。
 
さらに、出版社の配送支援業務及びWEB経由以外で新規の雑誌定期購読者数を増やすために、出版社が管理する既存の定期購読顧客の管理を同社に移管し、同社グループが購読顧客の獲得、管理、配送までを一括で受ける「Fujisan VCS(Fujisan Value Chain Support)」の展開及び法人顧客開拓についても、引き続き注力した。
 
この結果、同四半期累計期間における同社グループの総登録ユーザー数(一般購読者及び法人購読者の合計数)は4355880名となった。そのうち課金期間が継続している継続課金ユーザー数は533449名となり、グループ会員数は着実に伸びているものの、ユーザーの増加率及び紙雑誌の定期購読サービス領域の新規顧客獲得については、1件当たりの獲得コストの効率化を進めていることもあり鈍化している。
 
同セグメントのデジタル雑誌関連の事業では、従来の「Fujisan.co.jp」上でのデジタル雑誌販売のみならず、他電子書店向けのデジタル雑誌取次分野及び派生するサービス領域事業に注力。同事業は主に雑誌読み放題サービスにおいて前連結会計年度に引き続き、着実に成長を続けており、2025年3月末においては同社グループの売上の40.8%を占めるなど、第2の柱となっている。また、既存の雑誌読み放題サービスへの取次だけでなく、記事単位の提供サービスのトライアル、株式会社図書館流通センターと共同での電子図書館事業への参入等、デジタル雑誌資源を用いた新たなサービス領域の開拓も行っており、堅調に推移した。
 
EC事業は、体制縮小により黒字を継続している。
 
コスト面については、主にマーケティングの効率化により発生するリスティングに関するコストを抑制。一方で、将来への投資である人件費及び新たなマーケティング施策の試験的な運用、SEO対策のためのWEBサイトのコンテンツ追加、新事業領域であるWEBサイト運営のための先行投資等により販売管理費は増加した。クレジットカード課金における本人確認等の規制強化によるカード課金エラーの増加などの影響もあり、同セグメントの売上高は14億422万円、営業利益は7986万円となっている。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250512543100.pdf