電通グループ、2022年12月期通期決算は増収減益 固定資産除売却益の減少などが響き利益大幅減

株式会社電通グループは、2022年12月期通期の連結業績(2022年1月1日~2022年12月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
収益   :1兆2438億8300万円(前年同期比 14.6%増)
営業利益 :1176億1700万円( 同 51.4%減)
税引前利益:1009億800万円( 同 51.7%減)
親会社の所有者に帰属する当期利益:598億4700万円( 同 44.8%減)
 
株式会社セプテーニ・ホールディングスの新規連結などにより、売上総利益は前年同期比14.4%増、売上総利益のオーガニック成長率は3.2%となった。調整後営業利益は同13.5%増、オペレーティング・マージンはは18.2%(前期は18.3%)、親会社の所有者に帰属する調整後当期利益は同19.1%増となっている。また、固定資産除売却益の減少などにより、営業利益は同51.4%減、親会社の所有者に帰属する当期利益は同44.8%減だった。
 
セグメント別に見ると、国内事業は非常に高い前期の反動はありつつも、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション需要によって好調を維持したデジタルソリューション領域の成長に加え、事業変革により強化されている統合ソリューションの提供拡大やセプテーニ・ホールティングスの新規連結により、売上総利益は4387億4000万円(前期比5.5%増)、売上総利益のオーガニック成長率は0.4%となった。増収に加え、コストコントロールの効果により、調整後営業利益は1056億6500万円(同10.8%増)、オペレーティング・マージンは24.1%(前期は22.9%)となっており、前期を上回った。
 
海外事業においては、売上総利益のオーガニック成長率は全体で5.1%。主要国別では、イギリス、フランス、米国、オーストラリアなどは大きく伸長したものの、中国、ブラジルなどが厳しい状況となった。為替変動の影響もあり、海外事業の売上総利益は6788億7200万円(前期比21.0%増)、調整後営業利益は1063億3500万円(同19.5%増)で、オペレーティング・マージンは15.7%(前期は15.9%)だった。
 
 
■リリース
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4324/tdnet/2239501/00.pdf