ベガコーポレーション、2023年3月期3Q決算は大幅に減益も通期予想を上方修正

株式会社ベガコーポレーションは、2023年3月期第3四半期の業績(2022年4月1日~2022年12月31日)を発表した。また同日、2023年3月期通期の業績予想(2022年5月13日発表)についての修正数値も発表した。
 
【経営成績(累計)】
売上高    :124億6700万円(前年同期比 0.1%増)
営業利益   :2億1500万円( 同 52.2%減)
経常利益   :2億3500万円( 同 50.2%減)
四半期純利益 :2500万円( 同 91.8%減)
 
【2023年3月期通期 業績予想数値の修正(2022年4月1日~2023年3月31日)】
売上高  :168億~173億円(前回発表 163億~173円)
営業利益 :2億5000万~3億5000万円( 同 0~2億円)
経常利益 :2億7000万~3億7000万円( 同 3000万~2億3000万円)
当期純利益:4200万~1億200万円( 同 1800万~1億3800万円)
 
同社の属する家具・インテリア業界におけるEC利用率は他業界比で低位にとどまっているため、同社は更なるEC化の進展余地があると考え、市場拡大を見込んでLOWYA(ロウヤ)旗艦店(自社サイト)及び大手ECモール内店舗の両販売チャネルを通じた流通拡大に注力している。
 

特に、成長の柱と位置付けるLOWYA旗艦店においては、SEO・Web広告からの新規アクセス流入、SNS強化による認知度向上及びモバイルアプリのダウンロードを通じた会員化の促進に取り組んだ。品揃えの面では、従前より取り組んでいる自社プライベートブランドにおけるヒット商品の開発、高利益率商品の開発を継続するとともに、LOWYA旗艦店における取り扱いカテゴリ及び商品数の拡充を企図して開始した他社ブランド商品の取り扱いについても、アクセス及び受注に寄与している。その他、従前より取り組んでいる在庫適正化や適正配送による在庫圧縮、配送費削減の取り組みも継続。物流拠点の統合や東京支社の移転等による販売管理費の削減も実施した。
 
また、同社は創業以来ネット専業で事業を行ってきたが、これまで培ってきた集客力、商品デザイン力及び価格優位性といった強みを活かしつつ、ネットとリアルを融合した事業体制を構築する方針を打ち出し、2022年9月よりイオンリテール株式会社向けに家具の卸売り販売を開始したほか、2023年4月には直営店を開業予定となっている。
 
損益面では、緊急事態宣言が発出され巣篭りによる需要増があった前年度からの反動及び円安進行による原価率上昇の影響を受けたものの、販売管理費削減の効果やモール店の好調な推移もあり、利益改善を実現した。新規事業として取り組む越境ECプラットフォーム事業(DOKODEMO)は、前年度に引き続きインバウンド消費の代替としての越境ECに対する需要増加に加え、円安進行が日本製品の割安感を高め需要を後押しする中、アクセス数・会員数がともに順調に推移。流通総額拡大とコストコントロールにより、将来の黒字転換に向けて、赤字幅は順調に縮小している。
 
これらの結果、同四半期までの実績よ予備今後の業績予測を加味し、2023年3月期通期業績予想を修正することとなった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230131596889.pdf
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230131596895.pdf